第12話 恵の飯

夜が明け、新しい朝がやってきた。


らんさん!御井斗みいとさん!朗報です!朗報です!」


塩味えみの声だ。

なんか慌ててるような、、いや今はいいやぁ


らんさん起きてくださぁぁぁぁぁい!!」


耳元で叫ばれた。


「わわ!なんですか!?急に」


「あれ、御井斗みいとさんはどこですか?」


「ちょっと無視しないでくださいよ。御井斗みいとさんなら顔を洗いにいきましたよ」


「あぁ、なるほどです」


「それでどうしたんですか?そんなに慌てて」


「あぁ!それがですね、ここ最近の異常気象に終わりが見えてきたらしいんです!」


「え!?どういうことですか?」


「ここら一帯で悪影響を及ぼしていた異常気象はとある魔物が原因だったそうです!それを最近倒したパーティが現れて、あと1週間もすればこの天候は戻るそうなんです!」


「おぉ!本当ですか!?」


「はい!だからもう少しで元の環境にに戻ることが出来るってことです!」


「いやぁ、よかった!じゃあこれで一件落着ですかね!」


「そうですね!」


「それに、この問題の終わりが見えてきたなら私も安心して協力することができます」


「ん?どういうことですか?」


「最初に御井斗みいとさんから事情を聞いた時、私の料理で解決はできると思っていました。ですが、料理をするのにももちろん食材が必要なので異常気象の終わりが見えないとなると継続的に莫大な量の食材を使うのも難しかったのです」


「なるほど。じゃあ家畜たちに食材を使うことはもうできるってことですよね?」


「そういうことですね。御井斗みいとさんに小屋もお借りしましたし、ある程度早めに家畜たちの餌を作りますかね」


「いいですね!あと1週間ぐらいありますけどいつからにしますか?」


「そんなのもう今からに決まってるでしょぉ!」


らんは直ちにベッドから飛び上がった。

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