土用の丑の日を飾る食べ物。待ち時間だって、楽しんでこその食通です

 なんとナチュラルに、飯テロをしてくる作品だろうか……

 土用丑の日。その日を飾るものと言ったらなにか?
 もちろん、「うなぎ」ですね。

 うな重についての描写がとにかく美味しそう。そして、お店でうな重を食べようと思うと、待ち時間が長くなるのは仕方のないこと。

 食通として知られた故・池波正太郎先生もうな重を食べる時は、「待ち時間」も楽しむのが通なのだとエッセイを書いておられた。
 
 本作でも「出来上がり」をどのようにして待つのかというこだわりにも触れられていて、やっぱり「待ち遠しさ」も含めて味わうのがうなぎなのだな、としみじみ感じさせられました。

 うなぎ。やっぱり美味しいですね。土用に限らず、いつでも食べたいご馳走だと思います。

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