キョンの本名についての考察
変形P
「涼宮ハルヒ」シリーズの主人公、キョンの本名についての考察
谷川 流氏著作のラノベ「涼宮ハルヒ」シリーズは大人気を博し、角川スニーカー文庫全13巻が発売され、2006年に第1期のTVアニメ化、2009年に第2期のTVアニメ化、2010年に劇場版アニメ化されました。
涼宮ハルヒという女子高校生を中心にいろいろな不可思議現象が起こり、主人公のキョンが一般人ながらその騒動に巻き込まれるというコミカルなSF作品です。
「キョン」という名はあだ名で、本名は原作内でも明かされていません(作者も決めてはいないらしい)が、「涼宮ハルヒの分裂」にキョンの本名についての重要な情報があるので、それをもとに本名がどのようなものか、考案してみたいと思います。なお、「涼宮ハルヒ」シリーズの登場人物の名前が出てきますが、註は付けませんので、原作もしくはアニメを参照してください。
1)下の名前(First Name)についての考察
(情報1)
「キョン」というあだ名を考えついたのはキョンの叔母の一人で、高校1年生の年の何年か前に本名をもじって呼び、面白がった妹がキョンの友人たちに吹聴して広めた(「涼宮ハルヒの憂鬱」27ページ)。
→叔母が考案し妹が広めたということであれば、「キョン」というあだ名は(少なくとも主として)キョンのFirst Nameに由来するものであり、苗字に由来するものではないと考えられます。苗字に由来するのであれば、妹にも「キョン」というあだ名が該当することになり、本人は面白くなく、従って他人に広めるということはないでしょう。
(情報2)
中学3年生の時には「キョン」というあだ名は広く友人たちに使われていた(「涼宮ハルヒの分裂」83ページで佐々木が質問している)。
→キョンが中学生以前の時につけられたあだ名であるので、キョンが高校1年生になった年が原作第1巻発表年の2003年頃であれば、2000年前後につけられたものと考えられます。叔母(父の妹か母の妹かは不明。親の姉なら伯母になります)の年齢が2000年前後で30~40歳位と考えると、1960~1970年頃の生まれということになります。その年代の人が思いつく「キョン」とは?…私には八丈島のキョン(がきデカ)、キョンシー(中国のゾンビ殭屍)、キョンキョン(小泉今日子)、深キョン( 深田恭子)くらいしか思いつきませんでした。
(情報3)
本名の読み方からは「キョン」というあだ名は連想できない(「分裂」83ページの佐々木の言葉「それがキョンになるのか?」)。
→本名の読みは「キョウ」や「キヨ」など、「キョン」に似た音を持たないということになります。ですから、「
(情報4)
本名の文字からは「キョン」というあだ名が連想できる。佐々木はキョンの本名の漢字表記を言い当てた(「分裂」83-84ページ)。
→漢字の別読みか構成部分か意味から「キョン」が連想できるということでしょうか。「漢字」で表記する名前のようですので、ひらがなやカタカナ、アルファベットやハングル文字などは該当しないことが明らかになりました。もちろんキョンが「笹の葉ラプソディ」の作中で使っている偽名「ジョン・スミス」は本名ではありません。本名なら、入学式の日にハルヒに3年前に出会っていたことがばれ、その後の展開がめちゃくちゃになります。
(情報5)
キョンの本名はどことなく高貴で壮大なイメージを思わせる(「分裂」84ページ)。
→ありふれた名前ではなさそうです。ただし「どことなく…思わせる」と佐々木が語っていることから、誰もが知っているような有名な「高貴な名前」ではないのでしょう。
(情報6)
キョンの本名の由来について、キョンは昔父親に尋ね、その内容を聞いた佐々木も感心している(「分裂」84ページ)。
→由緒ある名前だが、説明を聞かないと、頭がいい中学生の佐々木にも思いつきにくい由緒のようです。やはりありふれた名前ではないことを示唆しています。
(情報7)
キョン自身は「キョン」というあだ名を好んではいない(「分裂」84ページ)。しかし明らかに拒絶するということもしていない。本名はあだ名よりいくらかマシという程度(「憂鬱」39ページ)。
→本名に対しても少しは引け目があるのかもしれません(名前負けしているとか)。
(情報8)
みくるも早くからキョンのことをあだ名で呼んでいる(「憂鬱」92ページ)。
→みくるなら親しくなっても本名(苗字または下の名前)に「くん」をつけて呼びそうな気がします。本人が好まないあだ名で呼ぶようなことはむしろ避けるでしょう。それなのに早々にあだ名で呼ぶようになったのは、本名が言いにくい(発音しにくい?)からでしょうか。
以上をまとめると、キョンの下の名前(First Name)は、本人がやや気後れするほどの壮大なイメージのある由緒ある名前であるとともに、「キヨ」や「キョウ」という読みを含まない、やや呼びにくい(発音しにくい?)名前ということになります。…例えば「
2)苗字(Family Name)についての考察
(情報1)
高校入学時のクラスの席順は、出席番号順で男女交互に並び、ハルヒの直前だった(「憂鬱」10ページ)。TVアニメでは谷口の2つ前だった。
→アニメを根拠としてよいのかどうかわかりませんが、最初は出席番号順、すなわち苗字の読みの五十音順で席が決められたとすれば、「たにぐち」より少し前に該当する苗字ということになります。五十音順で並べて男女が完璧に交互になるということはまずあり得ませんので、男女を別々に五十音順で並べ、男子の間に機械的に女子を挟んだことになります。従って、苗字の読みは「すずみや」より前である必要はありません。
オフィシャルファンブック「涼宮ハルヒの公式」によるとアニメにおけるキョンのクラスの学生名簿の設定は表1の通りです(原作の「憂鬱」10ページによれば、出席番号順に男女交互で並んでいて、左端の列から自己紹介を始めたことになっていますが、アニメでは席順が15番目の谷口が右端から3列目の一番後に席があるので、右端の列から席が並んでいます(表2)。自己紹介も当然出席番号に応じた席順で行うと思いますので、先生からみて左端と解釈したのでしょうか?)。
表1.キョンのクラスの学生名簿(男女混合、五十音順、キョンを除く)
キョンの出席順は
表2.入学時の席の位置
教壇
日向 中嶋 瀬能 榊 剣持 荒川
山根 西嶋 手島 鈴木 国木田 朝倉
柳本 花瀬 高遠 キョン 佐伯 植松
吉崎 葉山 豊原 涼宮 後藤 大野木
由良 松代 成崎 谷口 阪中 垣ノ内
この名簿に基づけば、キョンの苗字は五十音順で「さかき」より後、「たにぐち」より前ということになります。
(情報2)
みくるも早くからキョンのことをあだ名で呼んでいる(「憂鬱」92ページ)。
→上に書いたのと同じことですが、みくるなら親しくなっても本名(苗字または下の名前)に「くん」をつけて呼びそうな気がします。それなのに早々にあだ名で呼ぶようになったのは、苗字も言いにくい(発音しにくい?)からではないでしょうか。少なくとも「田中」のような、平易な苗字ではないように思われます。
漢字の読みがわかりづらい難読苗字というのがあり、その代表として「
従って、読みがわからない苗字ではなく、言いづらい苗字であるという推測が妥当なように思われます。例えば「
以上をまとめると、キョンの苗字(Family Name)は、五十音順で「タニグチ」より少し前の、やや言いにくい(発音しにくい?)苗字ではないかと考えられます。そのため友人たちも、本名ではなく発音しやすい「キョン」というあだ名を好んで使うのではないでしょうか?
この論文の最後に、参考までに最初の読みが「さかく」から「たな」までの言いにくそうな苗字をリストアップしておきます(表3)。
3)妹の名前についての考察
キョンの妹も本名が出てきません。ハルヒやみくるには「妹ちゃん(さん)」と呼ばれていました。この事実は、キョンの妹も発音しにくい凝った名前がつけられていたことを示唆します。キョンの父がそういう名前をつけたがる性分だったのでしょうか。
4)キョンの名前の候補
以上の情報と考察をもとに、キョンの唯一の本名を言い当てることは至難です。正解も用意されていませんから、あっているかどうかも確認できません。ですから気楽な言葉ゲームとしてキョンの名前の候補を考えてみました。
もちろん、キョンの本名が「
(候補1)
キョンの名前:
妹の名前:
(説明)
父親は、平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」から採った名前(沙羅双樹→樹、鐘の声→音)で、荒々しい強者もゆくゆくは滅びてしまうので、無理に栄華を求めず、心安らかに生きてほしいという願いを込めたと説明した。本当は母親が若い頃に読んでいた世界初のBL系コミック誌「comic
叔母(母親の妹で、姉の影響を受けていた)は当然それを知っていて、「ジュネ」という名を呼ぶのに抵抗を感じたので、「樹・音」の「き・おん」という別の読みから「キョン(キォン)」と呼ぶようになった。佐々木は「comic JUNE」のことを知らなかったので、素直に感心した。
妹の名の亞蘭は、同じくBL系コミック誌で、1980年10月に創刊した「ALLAN」(みのり書房)という雑誌名から採った。アランは男名に聞こえるので、ハルヒたちは遠慮して妹の名前を呼ばなかった。
「たいむら」も「じゅね」も発音しにくいし、特に「タイムラ」はみくるに時間移動を意識させるので、禁則による制限で言えなかった。
(候補2)
キョンの名前:
妹の名前:
(説明)
八丈とは平安時代から朝廷に献上されていた絹織物のこと(一疋の長さが八丈、約24メートルだったから。八丈島は黄色の絹織物「黄八丈」で有名になったことからついた島名)で高貴な印象がある。父親は、絹織物のようにしなやかで腰の強い人物になってほしいとの思いから命名したと説明した。銀河万丈(声優)や波瀾万丈を連想させるので壮大な印象を受ける。本当は苗字が「たたみ(畳)」なので八畳間を連想してつけた。
妹の名は三畳から。父親の名は多々美 譲二(←二畳)、祖父の名は多々美 方丈(←四畳半)、母の名は多々美 ゆかり(←畳縁)、父の妹である叔母の名は多々美 加絵(←畳替え)だろう。
キョンのあだ名は当然「八丈島のキョン」から連想してつけられた。本名はどうしても「畳八畳」を連想させるので、親しい友人達は気を遣って(あるいは笑ってしまうので?)本名を避けてあだ名で呼んでいた。
(候補3)
キョンの名前:
妹の名前:
(説明)
「惣」とは鎌倉時代後期に生じた村落「惣村」のことを指すが、本来は「総」と同じで「すべて」という意味があり、父親は人格が偏ることのない総合的に立派な人間になるという意味だと説明した(壮大で高貴というのは佐々木の勝手な好印象)。
キョンが小学生の頃に自分の名を漢字で書いて叔母に見せたところ、字が下手だったため「惣」を構成する「牛」が「キ」に、「勿」が「ヨ」に、「心」が「ん」に見え、「これじゃあ惣でなくキョんだ」とからかわれた。それ以来その叔母は「キョンくん」と呼ぶようになった。
苗字の「谷川」は発音しにくい訳ではないが、作者「谷川 流」と同じ(主人公は作者の分身であるため、苗字も同じ)なので、あえて作中で呼ばせなかった。妹の名前の「渓」にはもともと谷川という意味がある。キョンと妹の兄妹喧嘩を「惣渓戦(早慶戦)」と呼ぶとか呼ばないとか。
(候補4)
キョンの名前:
妹の名前:
(説明)
「森」というのは木が広範囲に生い茂っている意味に思われているが、本来は神が宿る木々、人里離れた神霊が住むところを示す。むしろ林の方が
苗字の最後に「木」があり、さらに名前に「森」と木が3つもあるので、「木が四本」から「キ・ヨンホン」→「キョンポン」と叔母がふざけて呼び、いつしか「キョンくん」になっていた。
この論でいくと妹は「キ・サンボン」になるが、誰も言わなかったのでそのようなあだ名は生じなかった。妹の場合「リンちゃん」と呼んで何の不都合もないが、キョンの友人は、キョンたちが兄妹で「森林」になることを思い出すとつい笑ってしまうので、二人を本名で呼ぶことを避けている。
古泉が所属する機関のメンバーである森 園生と名前がかぶるが、読みが違うので問題はない。
(候補5)
キョンの名前:
妹の名前:
(説明)
苗字が「ダイアン」と洋風に聞こえるので下の名前も洋風にしたかったのと、もっと子供を作るつもりで「兄」という字を名前に入れたかった父親の思惑で、偏の「にすい」を「ン」、旁の「兄」を「ケイ」と読んで全体で「ケイン」と読ませた(壮大で高貴というのは佐々木の勝手な好印象)。
「兄」は「キョウ」とも読めるので、叔母は「キョウン」とふざけ、それがいつのまにか「キョン」と言いやすく縮まって定着した。みくるを始めとするキョンの友人たちは、明らかな日本人であるキョンに対して洋風に「ダイアン」とか「ケイン」と呼ぶのに抵抗を感じたため、もっと言いやすい「キョン」というあだ名を常用するようになった。
妹の名は「妹」そのもので、兄である
「編集長★一直線!」(「涼宮ハルヒの憤慨」)の中で鶴屋さんが『気の毒!少年Nの悲劇』という小説を書いて皆を笑わせたが、この少年Nの「N」とはケインの「ン」をイメージしたもので、実はキョンをモデルに書いた小説だった(キョンの「ン」かもしれない)。そんなことをキョンはまったく気づかず、一緒になって笑い転げていた。
(候補6)
キョンの名前:
妹の名前:
(説明)
キョンは「序章・夏」(「涼宮ハルヒの暴走」5ページ)によると夏休みに田舎へ帰省した際に「甥やら姪やら」に会っている。この甥やら姪やらが正しくキョンの甥と姪であるならば、キョンには兄か姉がいることになる。ストーリーには出てこないので、キョンの両親とは別に世帯を構えていると思われる。本来なら実家であるキョンの家にまず帰るはずであるが、キョンの祖父母のいる田舎(川や海や山や草原があるので、文字通りの田舎なのだろう)に子どもがいるのであれば、根拠は乏しいが多分その田舎の方に嫁いだ姉なのだろう。
キョンの妹がまだ小学5年生なのに甥や姪がいるというのも妙な気がするが、磯野家のカツオやワカメも小学生なのに甥(タラちゃん)がいるのでありえないことではない。
キョンが原作第1巻発表年の2003年頃に高校1年生で、姉が20歳過ぎくらいと考えると、姉が生まれたのは1980年代初め頃となる。キョンの父は、苗字が「台之尊」なので、「尊」の字に通じる高貴な意味の漢字を子どもの名前につけようと考えた。1980年代初め頃はちょうど松田聖子がアイドルとして人気を博していた頃で、そのためキョンの姉は
2003年に高校1年生ならば、キョンが生まれた年は1987年頃になる。キョンの父はキョンの名前にも「聖」の字をつけようと考えていたが、ちょうどその頃、「
「聖」という漢字は「耳」と「呈(まっすぐに述べるの意味)」に分けられるため、父親はキョンに、「物事を正直に述べ、また、正直に述べられたことを聞き分けられるようになることを願って名づけた」と説明した。高貴な感じは多少あるが、壮大というのは佐々木の勝手な好印象だろう。
次に生まれた子は女の子(つまりキョンの妹)だったため、さすがに「セイヤ」とは名づけられなかった。妹は1992年頃の生まれとなるが、ちょうどその頃「美少女戦士セーラームーン」というアニメがはやっていた(第1期は1992年3月から1993年2月まで放映された。姉の子が当時このアニメに夢中であった)。そこで姉兄と同じく「聖」の字を使って、妹は「
叔母は、キョンの姉の名前を「きよこ」と読むため、キョンの名前も「きよひと」と読むものと勘違いしていた。キョンが小学生の頃に自分の名を漢字で書いて叔母に見せたところ、字が下手だったため「人」が「ん」のようになってしまい、叔母に「これじゃあキヨヒトでなくキヨんだ」とからかわれた。その一言がもとになって「キョン」というあだ名が誕生した。
みくるにとっては、苗字の「台之尊」は長くて呼びにくいし、皆が「キョン」と呼ぶのに自分だけ「タカヒトくん」と呼ぶのもキョンのことを特別視しているように思われかねないので、ハルヒの手前、皆と同様に「キョンくん」と呼ぶようにした。
(…理由づけがだんだん難しくなってきたので、長い説明になってしまいました。このような、字が汚かったので「キョン」と読めたというパターンはまだまだあります。例えば「
(候補7)
キョンの名前:
妹の名前:
(説明)
苗字の「清水」は珍しくないが、「しみず」でなく「しみす」と読むのが珍しい。恭順の由来は「武備恭順」からきており、立場上意にそわない指示に従わなければならない(恭順)ことも人生にはあるが、時期をみて糾すことができるよう心中は戦いに備えておく(武備)という意味で名づけられた(「武備」は心中に隠しているので名前には出ていない。本来の「武備恭順」の意味とは少しニュアンスが異なる)。「武備恭順」は幕末の会津藩の態度として有名で、佐々木は由来ある名前だと感心したが、「壮大で高貴」というのはほめすぎだろう。
「恭順」はいろいろな読み方ができるので叔母は混乱して正しい発音がおぼえられず、音読みの「きょうじゅん」から「きょうくん」と読んでいるうちに、いつのまにか「キョンくん」になっていた。あるいは氏名の別読み「きよみず きょうじゅん」から「キョンキョン」と呼び、いつのまにか「キョンくん」になったのかもしれない。
名前の「
妹の名前は「しみすみすみ」と舌を咬みそうになるのに加え、やはり「スミス」を連想させる危険が大なので、名前を呼ばないようにしていた。
(候補8)
キョンの名前:
妹の名前:
(説明)
「斯苑」という名前は斯界(この世界、あるいは何かの権威のこと)をもじって「界」を「苑(その)」に変え、何かの学芸の権威になれるよう精進してほしいという願いを込めてつけられた(父親談)。花の紫苑と音が同じなので優雅な印象を受け、佐々木が感心することになる。
キョンは知らないが、本当はガンヲタの父親が「ダイク(ン)」という苗字から連想して「斯・苑(し・あや=シャア)」と命名したのが真相。キョンには兄がいて(候補6の説明を参照)嘉昂(よしたか=カスバル)と名づけられ、次に女の子が生まれたら「有沙(ありさ=アル[テイ]シア)」と名づけようと思っていたが、キョンが生まれてしまったのでやむなく変則的な(苗字にあわない)名前にした。後年妹が生まれて、めでたく「有沙」と名づけられた(もうひとり女の子が生まれていたら、その子は「聖羅(せいら=セイラ・マス)」と名づけられるところだった)。
叔母は「斯苑」を「きおん」と誤って読み、それが「キョン」というあだ名のもとになった。
「大久くん(だいくくん)」と呼ぶと「く」が重なって呼びにくいし、「だいく」と呼び捨てにするとそれを聞きつけた大工さんに怒られてしまうので、友人たちは「キョン」というあだ名を好んで使った。特に名前の「しおん」はハルヒには知られてならない偽名「ジョン」と音が似ているので、みくるは使わないよう注意していた。
(候補9)
キョンの名前:
妹の名前:
(説明)
PCゲーム「うみねこのなく頃に」の主人公およびその妹と同姓同名。当初は上に記したように冗談だったが、他の候補とあまりレベルが違わないので、正式に候補とすることにした。
あだ名の由来は、昔キョンの字が下手で、「戦人」の「単」が「キ」に、「戈」が「オ」に、「人」が「ん」に見えて、「キオん」から「キョン」というあだ名を叔母(右代宮楼座?)が付けた。「うしろみや」も「ばとら」も知らない人が聞いたら振り返りそうな名前で、口にするのが気恥ずかしく呼びにくい(壮大で高貴というのは佐々木の勝手な好印象)。「えんじぇ」も読みにくく、人の注目を引きやすい。みくるはその任務上、注目されるのは避けたいはずなので、2人を本名では呼ばなかった。
5)参考文献
涼宮ハルヒの憂鬱(角川スニーカー文庫)2003/06
涼宮ハルヒの退屈(角川スニーカー文庫)2003/12
涼宮ハルヒの暴走(角川スニーカー文庫)2004/10
涼宮ハルヒの憤慨(角川スニーカー文庫)2006/04
オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式(角川書店)2006/08
涼宮ハルヒの分裂(角川スニーカー文庫)2007/03
言葉の常備薬(双葉文庫)2007/06
うみねこのなく頃に Episode1 真相解明読本(双葉社)2007/11
この論文は2008年頃に考えた内容をまとめたものです。何か新しい情報があればご教授をお願いします。
表3.言いにくそうな苗字の例(さかく~たな)(独断と偏見です。すみません)
差ケ
須ケ
キョンの本名についての考察 変形P @henkei-p
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