俳句集

@ikkainosakusha

俳句集

カラス鳴くこだまする山笑ふ道

後髪手を振る吾子の彼岸花

ウグイスや誰の産まれを祝い鳴く

桜影女子三人や姦しい

桜撮る夫婦疎か乳母ぐるま

早朝の息まだ白し浅き春

春の雨物悲しきや恋心

桜散り婆の生命も尽き悲し

カナメモチ風ざわつきし葉擦れの音

蓮華の花季節外れの一輪や

春風の冷たし風に陽光や

菜の花の道端に咲くやさしさよ

春の風待ち人を待つ思ひ込め

小屋影にひっそり咲くやすみれの花

春暑し日陰に休む人ひとり

折節のハナツメクサが石の上

若楓赤くならねるわびしさよ

春一番大風吹きて産まれきか

たんぽぽの綿飛ぶなりや春の風

春にやる皆生き生き運動会

あしたとくホトトギス鳴く烏鳴く

バスの中会話が弾む春の暮

春に咲くヒラドツツジの色や良し 

蒲公英やせーので運ぶ朝礼台

草むらにパット飛び立つ燕かな

朝日受けメダカの泳ぐ瓶の水

木漏れ日に手合はせ祈る春の昼

花蘇芳散りて切られる運命か

竜の髭地に生えまくる青の草 

春蝉や早くも鳴くや遠くより

見事なり田植えの季節稲植て

太陽に頭下ぐるや藤の花

朝日差しヒラドツツジの美なるかな 

風鈴の音で揺れるや我が俳句

夕焼けにバイカウツギの花映える

自動車の前に飛び立つ雀かな

朝取りのスナップエンドウ美味しかな

春待たず旅立ち逝くや急ぐ君

道きはのシロツメクサのやさしさよ

何処向かふアサギマダラは飛びて行き

庭の中 ひっそり咲くやシランの花 

音楽で友人産まる皐月かな

バス停で待ち人来ずや春の暮

母の日の 麝香撫子に自ず育く

黒檀の白き花つけ夏近し

一青窈代表作はハナミズキ

槇の木が雨に濡れしや皐月雨

母の日やカーネーションに満足す

厨房へ鶯の声及びけり

つとめてに鶯聞こゆ山の中

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