疑わしきは罰する

五來 小真

疑わしきは罰する

 証拠を集める労力は、並大抵のものではない。

 コストも大きい。

 そこで与党は、疑われた方が無実を証明する法律に変更しようとした。

 誰も通るわけがないと思っていた。

 野党はいつものように退場したし、いつも通りの光景だった。

 思っていたがゆえに、隙が出来てしまったのである。

 この法案は、通ってしまったのである。


 この法により、最初の冤罪らしき有罪判決が出てしまった。

 そして次に選ばれたのは、私だった。


 まったく覚えのない罪。

 証拠なんてあるわけがない。

 ないものを証明するのは、悪魔の証明というものだろう。


 しかし私には秘策があった。

「覚えがありません。国がでっちあげたのではないですか?」


 攻守逆転。

 国は、でっちあげでないことを証明する必要がある。


 裁判所は公平だった。

 国は3億の賠償金の支払いを命じられ、私は15年の懲役刑を食らった。

 後に聞いた話では、一人目も同じことをしたらしい。


 15年で3億。

 仕事としては、上質なのだろうか?

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疑わしきは罰する 五來 小真 @doug-bobson

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