その翡翠き彷徨い【第５２話　光の子】

その翡翠（あお）き彷徨い。
ある魔術師の物語。

＜あらすじ＞
側にいればいるほど、心が惹かれていく相手がいる。エドアルトを憎からず思いながらも、自分の心に触れられることを望まないメリクはある日再び姿を消す。エドアルトが縁のない相手だと諦めれば、二人は二度と会わない運命だった。しかし【光の術師】とは、苦境に陥った時ほど強い光を放ち立ち向かって来る者たちのことだった。
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【サダルメリク】
・サンゴール王国王妃に保護された戦災孤児。宮廷魔術師まで上り詰めたが、権力争いに辟易して国を出る。

【アミアカルバ・フロウ】
・サンゴール王国王妃。隣国アリステアから嫁いだ。第一王子グインエルとは幼馴染みの間柄。武門であるアリステア王家の伝統として、武勇に秀でる…続きを読む