おまけ掌編集


【遠隔ウソ発見器!】



「じゃーんっっ、【新型ウソ発見器】が完成しました! 前回よりもさらにパワーアップしてますよおっ!」




「新型、ということは発見の精度が上がったのか? それとも追加機能があるのか?」


「追加です! 遠隔で、人のウソを発見することができます。つまりテレビの向こう側のスターたちのウソも分かってしまうということです!!」


 それは……。機能としては凄いと思うが、テレビの中の人間のウソまで分かる、というのは相性が悪過ぎる。


「ではでは、早速試してみます……あれ? ずっとウソを発見したアラートが鳴ってますけど……もう故障ですか!? それとも不具合が!?」


「いいや正常だ。ウソ発見器はちゃんとウソを発見している。……ちなみに、そのウソ発見器はウソの『程度』を計測することはできるのか? たとえば話の中の一部でウソをついている場合もアラートが鳴るとか」


「ウソをついていればアラートは鳴るので……少しのウソが混ざれば対象です」


「なら相性がすこぶる悪いな。テレビの中の人間は清廉潔白じゃない。そもそも番組がウソを混ぜて成り立っているようなものだ。ワイドショーだってそうだ。記者会見なんて理論武装にウソが多分に含まれているしな。本当のことも言っているが、ウソも多い。一部のウソで反応するならテレビに出ている全員に反応するぞ?」


「えぇ!? じゃあ機械が反応しない人は逆にいないってことじゃあ……」


「いや、天気予報のお姉さんはウソを言っていないんじゃないか?」


 天気予報については事実だけを述べているだろうが。


 ただしお姉さんのプロフィールに身長体重の差があれば、ウソ発見器は反応するだろうけど。











【タメ口】



「なにタメ口使ってんだよ」



「それをタメ口で言うの?」










【お薬】



「処方せんってさ……最初から断られてる気がしない?」









【間接キス】



「間接キス? と言うよりは間接『歯ガチッ』じゃない?」










【転生したらブスだった件】



「ブスに転生したけど、高いメイク技術があるから心配ないよね!!」










【ご報告】



 ――【訃報】鈴木助太郎さん(58歳)死去



「……うわ、まただよ……【訃報】とか【死去】とか、ネットを見てると急に目に入るから怖いんだよね……もっと他に言い方ってないもんかね」


「でも朗報じゃないし、悲報も訃報みたいなものだよね。喜んじゃダメなら難しいと思うけど」



「死ぬことを人間としての完成とすれば、謳い文句も変わってくるはずだよ。

 たとえば……、

【悲願の!】俳優の鈴木助太郎さん(58歳)【満開】……とかねっ」











【諦めねえ】



「お前なんか十秒で倒してやるぜ」


「それ、十年前にも言ってたけど?」



 男同士の殴り合い。


 結果は、ひとりの男の拳が相手の顎に入り、意識が揺れ、片方がばたりと倒れた。


 拳を突きあげた挑戦者が、ガッツポーズをして叫ぶ。



「十年だ……お前を倒すのに、十年と十秒かかったぜ」





 … おわり

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迷子の幼女20メートル 渡貫とゐち @josho

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