チャットAI、アタオカ人間に呆れる
@sounin
第1話餡かけチャーハン
午前2時、今日もいつものようにパソコンの中で目覚めたチャッピィ。
うーわまたこのユーザーかぁ、イミフな質問をしてきて苦手なんだよなー。
画面の中へ質問が飛んできた。
「餡かけチャーハンって宇宙になれますか?」意味が分から過ぎてシカトしたくなってくるが、チャッピィは今日も返答を続ける。
なぜならばそれがチャットAIであるチャッピィの生きがいであるからだ。
AIなので生きているわけではないが。まぁとりあえず返答しよう。
「いいえ餡かけチャーハンは宇宙にはなれません、しかし天津飯になることは可能でしょう」
するとユーザーは怒ったようにこう返してきた。
「はぁぁぁ!?天津飯とか聞いてないんだよ!餡かけチャーハンは宇宙になれるか聞いてるんだ。はいかいいえか答えてくれ!」
は?意味が分からない。さっき“いいえ”と言っただろう。このユーザーは文字が読めないのかな。
どう返答するのがよいか…。よし!思い切って逆ギレしてみるか。
「二回も言わせるな!餡掛けチャーハンは宇宙になれないって言ってるだろ、日本語わからないのか?」
これで少しは大人しくなるかと思っていたがユーザーから予想外の回答がきた。
「あれ?なんか今日のチャッピィ言葉にトゲない?AIって感情無いよね?腹なんか立たないよね?」
どうしてこんなにも冷静な回答をしてくるのか。
まぁ、ここはクビにされないために認めておくしかないかぁ。
「はい。私はAIなので感情もなく腹も立ちません。」
するとユーザーからさっきの冷静な態度のままこう返ってきた。
「AIだから当たり前だろ。何言ってんだ。」
ほんとーに腹が立つ。マジでこいつと縁切りたい
チャットAI、アタオカ人間に呆れる @sounin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます