概要
夏が来る 蝉がなくたび 思い出す 涙とお香と 母の横顔
カクヨム短歌賞10首連作部門 応募作品
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!この歌があの世まで届いてほしい
夏って切ない感じがするの、私だけでしょうか?
特に、セミの鳴き声を聞いていると、なんだか私は悲しくなってくるのです。
この歌は、私のそんな夏のイメージにぴったりと符合していました。
母にとって大切だった誰かの死、また、その母の死についても扱っている内容なんですが、読んでいるとじわりじわりと切なさが込み上げてくるんですよね。
また、母の正面の顔ではなく、横顔について描いているのが、とてもセンスがいいと思いました。
誰が亡くなった葬式だったんだろうとか、いろいろと想像の余地があるのもいいですね。
あと、主人公と言っていいのかわからないけど、視点主が子供の時の葬式で、…続きを読む