夏の君

音那憂(初海)

夏の君


夏のに もてあそばれて 佇むは ひょいと見つめる 君の傘影かさかげ


また明日 紫陽花あじさい色の かんざしが 揺れる背中に 心結こころゆい留め


舞う君の 水面みなもにうつる 水模様 三拍子の輪 カモメも踊って


キャミソール 白き肌には 万華鏡 畳にとけて 夏の秘境やも


君が言う 牡丹が菊へ 告げるから 輪廻の果ても そんなものよと


わたしはね 九十日後くじゅうにちごに 眠り姫 笑みにまぶした 心の氷


夢が覚め 雫が頬に 流るるは あの日の君を 色惜しむ夜


君の色 追ひて夜空を 見上げるは 星の海から ひょいと一粒


夏の君 愛しき笑みは 向日葵の 記憶に咲きて 散る日を知らず


夏のに もてあそばれた 僕だけど 星一番の 幸せ者かな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夏の君 音那憂(初海) @muniiiai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画