栗パンの取扱説明書

栗パン

作品整理(25年6月版)と、半年分のありがとうを込めて

 6月15日で、カクヨムでの執筆を始めてちょうど半年を迎えます。そして同日、「猫島」物語が完結します。

 来月上旬には『転生林黛玉』の完結も控えており、ひと区切りの時期を迎えるにあたって、自身の作品を整理しておこうと思いました。


 以下、2025年6月13日現在の拙作について簡単にご紹介いたします。


【長編】


 ❄️『雪の刃—殺し屋の元王女さま』

 中華風の武侠ファンタジー。カクヨムコン10最終選考作品。


 ・「言葉で絵を描く」ような世界を目指して執筆しました。風景や衣装、庭園など、細部の描写には特に心を配りました。

 ・恋愛だけでなく、神と人との信仰、親族と国家のあいだの葛藤、大志を抱く個の姿勢など、多様な感情の線が交差しています。

 ・伏線設計に最も力を入れており、自分なりに工夫を重ねたつもりです。現時点では、まだ伏線をすべて見抜いた方はいらっしゃらないようです。ぜひ挑戦してみてください――きっと読みごたえがあり、楽しんでいただけるはずです!

 ・初めて書いた長編ということもあり、ルビや注釈が足りず、初心者の方にはやや取っつきにくい作品かもしれません。


 リンク:https://kakuyomu.jp/works/16818093088640345324/episodes/16818093088640370226


 🌹『転生林黛玉の憂鬱:死ぬ運命は変えられる?』

 中国古典文学『紅楼夢』を題材とした転生ストーリー。


 ・『雪の刃』とは対照的に、注釈や片仮名を多めに入れて、読みやすさを意識しています。

 ・『紅楼夢』に転生するという設定は、日本語圏ではほとんど前例がないように思います。その点では、他にはない一作と言えるかもしれません。

 ・コメディ要素が強く、読後に少しでも元気になっていただけたらと願って書いています。

 ・そのぶん、地の文や衣装描写はあえて控えめにしています。現代人が転生したという設定の範囲で、個人的には納得のいく仕上がりです。


 原作が全120話ということもあり、本作もそれに倣い120話で完結予定です(7月5日頃を予定)。


 リンク: https://kakuyomu.jp/works/16818093094014820260/episodes/16818093094024671673


 🐈『もう人間に戻らなくていいかも?異世界で猫になったら毎日が天国でした!』

 執筆していて最も楽しかった作品です。


 ・書いている私自身が癒やされましたし、読んでくださる方にも、少しでも癒やしや笑顔を届けられたらと願っています。

 ・作中では歌、GIF、ノート活用など、さまざまな実験的試みに挑戦しました。とにかく「楽しむ」ことを大切にしました。

 ・タイトルには「猫」とありますが、実は犬(クリ)も登場します。好みが分かれるかもしれませんが、私にとっては大切な存在です。


 現時点では、MFブックス異世界小説コンテスト・長編部門の週間ランキング15位となっています。

 本作は6月15日に完結予定で、翌朝(6月16日7時頃)にあとがきを公開する予定です。

 リンク: https://kakuyomu.jp/works/16818622174619917874/episodes/16818622174622514266


【短編・詩歌作品】


 ☘️『春の匂い』


「ありがとう またね、大好き」ショートストーリーコンテスト参加作品。

 週間最高2位、累計ランキング「好きな人の好きな人」部門1位・総合6位(6月13日時点)。

 同一カップルの恋模様を四季で描く連作の春篇です。

 リンク: https://kakuyomu.jp/works/16818093094546072693/episodes/16818093094549010472


 ☀️『夏の味』


 短歌十首形式で構成された作品。

 2025年6月15日、カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】累計1位・連作部門週間1位。

 同一カップルの恋模様を四季で描く連作の夏篇です。

 リンク: https://kakuyomu.jp/works/16818622176695856912/episodes/16818622176699060384


 秋篇は長漢詩、もしくは詞の形で構想中です。


 🐦『夜語りの鶯』

 詩集のような体裁をしていますが、実のところ私自身の気持ちを綴った日記に近い内容です。

 リンク: https://kakuyomu.jp/works/16818622171416398754/episodes/16818622171417827874


 🐶『栗あんの話し』

 我が家の犬・クリの視点から綴った、初期の癒やし系作品。

「女性向けマンガ原作」コンテスト参加作で、週間最高7位まで上がりました。


 現在、この作品は更新をお休みしています。もともとはコンテストの結果が出たら再開するつもりだったのですが、最近、残念ながら家庭構成に少し変化がありまして……このまま再開するのは難しいかもしれません。その代わりに、新しい物語を始めようと考えています。

 リンク: https://kakuyomu.jp/works/16818093089720065461/episodes/16818093089720635827


 🐈‍⬛『一度も後悔しなかったことを、私は後悔している。』

 我が家の猫への送り文。企画には参加しておらず、紹介文も書いていませんが、ありがたいことに多くの方に読んでいただいています。

 静かにそっと残しておきたい作品です。

 リンク: https://kakuyomu.jp/works/16818622172423838155/episodes/16818622172437454121


 ✒️『栗パンの取扱説明書』

 はい、まさにこの作品です。

 なぜか不思議なことに、6月16日の朝に「エッセイ・ノンフィクション」カテゴリで週間1位をいただきました。

 少しでも読んでくださったすべての方に感謝を込めて、急きょこの一文を追加させていただきました。本当にありがとうございます。


 🔮今後の予定


 執筆中:

 🌸『咲け、三国の花!』

 三国志の歴史の陰に生きた、名もなき女性たちの物語。『雪の刃』に近い文体になるかと思いますが、前作の反省を踏まえ、今回は最初から全編にルビをつける予定です。公開時期はまだ未定。


 🌕構想中:

 山海経の妖怪たちを題材にした幻想譚。こちらも実現に向けて少しずつ準備中です。

 >>>修正:6月16日より正式に連載を開始しました!長編にするか中編にとどめるか、まだ迷っているため、上の分類にはいったん入れていません。

 リンク:

 https://kakuyomu.jp/works/16818622177275768136/episodes/16818622177282648297


 🌰最後に


 私の作品は、テーマや切り口が少し偏っているかもしれません。

 そのぶん、多くの方に届くとは思っておりませんが、無名の書き手として、自分にできる範囲で常に挑戦していきたいと考えています。

 コンテストへの応募も、その一環です。受賞が目的ではなく、誰かの目に少しでも届く可能性があるなら、努力を惜しみたくありません。


 そして、ここで改めてお礼をお伝えさせてください。

 いただいたいいねやコメント、レビューのひとつひとつが、私にとって本当に大きな励みとなっています。ありがとうございます!


 どうお返ししたらよいかと考えた末に、やはり私の創作の原点でもある自己紹介の中の言葉に立ち返りました:


 私は毎日、止まらずに書き続けていく。

 思い描く物語を、必ず最後まで紡ぎ切る。

 読んでくれるあなたの時間が、決して無駄にならないように。

 心に残り、何度でも思い出してもらえるような物語を届けたい。

 そして、すべてのコメントを、一つひとつ大切に読んで、ちゃんと返信いたします。


 だから、どの作品でも、どの話数でも、気軽にコメントやご感想をいただけたら嬉しいです。

 疑問でも、ご不満でも、ご指摘でも、ご共感でも——どんな形でも構いません。

 ネット小説だからこそできる「対話」を、大切に育てていきたいと思っています。

 どなたのご意見にも耳を傾け、善意あるご交流に、心より感謝申し上げます。


 そして、ちょうど半年で、累計100万字に届きそうです。多すぎず、少なすぎず。

 でも、自分がここまで書いてきたんだと思うと、やっぱり感慨深いです。

 これからも、書き続けていきます。どうぞよろしくお願いいたします。


 ーーーーーーーーーー

 追加:

 🐶夏だけ、歌う― クリ(犬)、気まぐれ短歌日記。

https://kakuyomu.jp/works/16818622177339529175/episodes/16818622177339881495

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