駄犬です

第2話会う機会を作る。

（第二話）

犬塚陽汰は全身にケガを負ったまま家に帰った。家は誰一人いなくて、まるでNPCみたいに玄関で「ただいま」と言って、ソファーに腰を下ろしてPCを開いた。

「猫目涼真」と彼は名前を入力すると、アイディアが泉のように湧き出した。彼が好きな美しいものはいつも、彼のPCの中で恐ろしい文字に変わる。これが彼の変態的な趣味で、彼は生まれつきの犯罪サスペンス小説家だ。彼の書く犯人はいつも容疑者を逃れて、彼は犯罪の過程を描くことで自己満足を得ている。

両親はそのせいで彼と別居したけど、彼は全然気にしない。家族愛なんか、彼にとっては薄っぺらいものだ。

あの美しい瞳が、彼の新しい物語の始まりになった。それは夢の中まで続いて、あの瞳には霧がかかり、泣きたいのに涙が出ないような切なさが漂い、美しい顔が苦しそうに息をする。

犬塚陽汰はベッドから起き上がった。Tシャツは汗でぬれていて、彼は布団を剥がして下半身を見た後、バスタブに向かった。

その頃、別の場所で…

田中翔太は通学途中で猫目涼真を追いつめた。

「猫目、大変だ！」

猫目涼真はイライラした様子で「何だよ？」と尋ねた。

「昨日のビデオを自慢げに妹に見せたら、彩乃が怒り出して、『あの人に告白されただけで、いじめられたわけじゃない』って言ったんだ。間違って人を殴っちゃったみたいだ」

これで大変だ。今は野球部の重要な時期だから、もしあの人が告げ口をしたら、懲戒処分を受けて、野球部を退部しなければならなくなるかもしれない。

「今は謝罪しかないな」と猫目涼真が言った。

「一年生に謝罪？ そんなの恥ずかしいだろ」と田中翔太が文句を言った。

「謝らなければ野球部も一緒に台無しだ。甲子園に行くなんて、そりゃもう夢のまた夢だ」と猫目涼真は田中翔太の肩を強く叩いた。

犬塚陽汰は机が強く叩かれた音を聞いて、眉をひそめて顔を上げると、あの夢の中の美しい瞳と目が合った。

「おい」瞳の主が言った。「昨日のことは誤解だった。ごめんな」

不本意そうな謝罪だったけど、大好きな存在と再び出会った衝撃が犬塚陽汰にとっては大きすぎた。彼は動けなくなっていて、猫目涼真がイライラして舌を打つまで、気づかなかった。

「う、ううん。大丈夫だ」と犬塚陽汰が言った。

「昨日は下手重くしちゃったから、放課後に野球部に来い。ケガの世話をするから」

犬塚陽汰はこのケガを、美しい存在とのつながりの証しと見なしていて、この傷が永遠に治らないでほしかった。でも、もう一度猫目涼真に会えるチャンスを逃したくなかったから、彼は頷いた。

私は外国人なので、日本の文法がわかりません。でも本当は日本の作品が好きなんです，だから私は日本語で書いてみたんですが、うまく読めないところがあったらごめんなさいね。