エピローグ ― 本棚の奥に住むもの ―

ある小さな町の、古い図書館。

その最も奥の、本棚の一角。


ときどき、風もないのにページがめくれる。

誰かが背表紙を撫でたように、本がそっと震える。


「また、誰かが来たのかもね」

「きっとそうね」


誰かが呟く声。

誰かが笑う気配。


彼らは、そこにいる。

読まれる日を静かに待ちながら、

本棚の奥で、物語の続きを夢見ている。

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本棚の奥に住むもの さわこ @sawakon31

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