附録:登場人物紹介

■附録:登場人物紹介


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■眞柴・空覇(マシバ・カラハ)


 身長192センチ、骨格が大きめの細マッチョ。肌の色は褐色に近い濃い目。二十七歳。


 瞳の色は漆黒。髪は艶のある黒、肩より少し下まである長髪。普段は後ろで結ぶかオールバックに流している。


 『組織』に所属する術士であり、潜入捜査の為に八色学院へ日本史教員として赴任した。院卒(修士課程)であり、日本史の教員免許以外にも神職資格と博物館学芸員の資格も所持している。


 インドの破壊と再生の神であるシヴァの中でも、特に強大な力を持つ化身マハカーラの力を有している。普段はシヴァの象徴でもある三つ叉の槍(トリシューラ)と強いフィジカルを駆使しての戦闘スタイルが主。


 しかし能力を全解放すると破壊の限りを尽くす為、着いたコードネームは<黒い厄災(ブラック・ディザスター)>。


 煙草と酒と女が好きで、特に煙草は一日断つとまともに動けなくなる。


 口調の荒さや外見から怖いと思われがちだが、基本的に気配りが出来、気に入った者の世話を焼きたがる。料理が得意、特技は歌とエレキベース。


■乙・紅莉栖(キノト・クリス)


 身長142センチ、小柄で華奢。抜けるように白い肌、髪と目の色は真鍮のようなくすんだ金色。ぽわぽわとしたショートヘア。


 父がトランシルバニア出身の吸血鬼、母が日本人のハーフヴァンパイア。


 『組織』に所属する術士であり、能力の危険性から組織極東支部西支局本部でずっと外の世界を知らず暮らしてきた。今回の任務により初めて学校へと通う事となった。


 少し日本語が下手で、特に敬語が苦手。しかし学力は高く、八色学園の受験を難なくクリアした。


 所属クラスは一年二組、寮での部屋は一〇二号室。


 全ての存在に死を与える女神キノトグリスの力を有し、その特性から<神の葬儀者(ディバイン・アンダーテイカー)>のコードネームを与えられている。しかし強力すぎる能力故に、普段は封印が施されている。


 感情を表に出すのが苦手で、一見無表情に見える。しかし少し幼い性格も相まって、親しい者にとってはその表情を読み取るのは意外と簡単である。


 学園を卒業後、大学に進学。仲間と共にあやかし退治に励む日々を送ることとなる。


■羽々木・志恵(ハバキ・シエ)


 身長159センチ、全体的に華奢だが胸は大きく巨乳である。本人は胸が大きいのがコンプレックス。


 髪と瞳は深い黒。視力が弱く、細い銀縁の眼鏡を着用。しっとりとしたストレートの長髪で、腰より上ぐらいの髪をいつも一つに結んでいる。


 二年一組所属、部屋は一〇二号室。寮風に言うとクリスの先輩にあたる。


 引っ込み思案で大人しい性格故に虐められても反抗出来ず、ずっと泣き寝入りの日々であった。


 霊感が強く、幼い頃から人ならざる者が見え、異界からの声が聞こえていた。憑き物筋の家系である曾祖母から贈られた銀製の鈴を御守りとしてずっと持っている。


 学園を卒業後、大学へと進学。そこで出会った術士の先輩から本格的に術や符を習得し、後に組織へ所属する事となる。自身の霊媒体質を生かし、自らを囮としながら符で罠を仕掛け戦う独自のスタイルを確立する。


■絹田さん(キヌタさん)


 子狸。実は山神の使い。実体はあるが、どちらかというと精霊のような存在である。志恵から貰ったリボン飾りがチャームポイント。


 志恵達の卒業後も学園に留まり、時折善良な生徒を悪いものから助けるうちに、学園七不思議に数えられる事となった。


■八色・雷火(ヤイロ・ライカ)


 三年一組所属。元理事長の孫、現理事長の甥にあたる。初代生徒会長。


 父・雷雲(ライウン)と母を元理事長である祖父に殺され、自らの身を守る為に祖父の言い付け通りに生きてきた。空覇に出会い、自らの意思で人生を歩む事を決意する。


 大学を卒業後は教鞭を執りながら学園の理事としても経営に携わる。


 実は甘い物が好き。和菓子、特にういろうが好物である。


■八色・雷公(ヤイロ・ライコウ)


 元理事長。代々聞かされ続けて来た村の悲願に取り憑かれ、最後は自らを生贄に捧げイザナミを復活させる。


 自信家で尊大、ワンマン気質。効率性を重視するきらいがあり、学園の教育方針もそのような方面に特化していた。


 一方で悲願の為にはどのような事も厭わず、『蛇』の収集や、死穢を集める為のネットへの噂の拡散、また学園内での呪法の浸透など、些細な事にも手間を惜しまない執念深さも持ち合わせていた。


■大乃・国広(オオノ・クニヒロ)


 二年一組所属、身長も高めで体格の良い肥満体型。いつもおどけた言動でムードメーカーの役割を進んで担っていた。


 父が病気で働けず、母がどうにか家系を支えている。中学卒業と同時に角界へと入る予定であったが、家庭への支援を条件に出され元理事長に誘われて学園へと入学した。


 現在はすっぱりと高校を辞めて相撲部屋に弟子入りし、鍛錬に励んでいる。元々中学時代には全国でも名の知れた選手であり、すわ未来の横綱か、と将来を嘱望されている。


■火ノ宮・陽那(ヒノミヤ・ヒナ)


 新任の体育教師。童顔だが脱ぐと筋肉が凄い。本来はある空手流派で女子部門のトップクラス選手であった。


 しかし某体育大学に在学中、部の先輩の不祥事により将来を絶たれる事となった。本人は事件には全く関わっていないものの、醜聞を畏れた流派からは破門され、絶望していた所を元理事長から学園へと誘われた。


 惚れっぽい性格で空覇に一目惚れするものの、何らアプローチ出来ぬまま空覇がいなくなった所に同僚の毛利から告白を受ける。後に結婚し、幸せな家庭を築くに至る。


■黒塚・紅羽(クロヅカ・クレハ)


 一年四組所属、桜谷の後輩。のんびりと語尾の伸びる特徴的な口調。


 元々八色とは割と近しい親戚であり、元理事長の悲願を助けるべく学園へと入学した。享楽的で物事に執着せず、事件後も普通に学園へと通っている。


 大学への進学後は適度な会社に就職を果たし、そこそこの相手を見付けて結婚。しかしスリルを求めて不倫を繰り返す爛れた日々を送る。


■析口・芹那(セキグチ・セリナ)


 学園の養護教諭であり、超巨乳の美人。


 性にだらしない性格で、気に入った相手とは直ぐにベッドを共にする。以前居た職場でも不倫と三角関係でトラブルを起こし、元理事長に声を掛けられてこれ幸いと学園に赴任した。


 後に若城と契約のような形で結婚し、奔放な性生活を謳歌する。


■若城・和達(ワカシロ・ワダチ)


 二年一組の担任である数学教師。気さくで容貌も良く、爽やかな雰囲気。教え方も上手く、生徒に慕われている。


 二次元の少女や少年を好きな変態である。以前居た職場で若城の事を好きになった同僚にストーカー行為を繰り返され、その際に趣味の画像を収集したパソコンのファイルを曝かれて社会的信用を失った。


 元理事長に声を掛けられて学園へと赴任。二次元が趣味の為に、現実への実害は無い。析口とは互いの全てを知った上で偽装結婚した。


■土岐・富志朗(トキ・トミジロウ)


 元理事長の唯一の親友であり、右腕と呼べる男。その付き合いは大学で出会ってからずっと続いていた。


 大柄で強面、寡黙だが仕事は正確。頭も良く知識も豊富。環境整備のトップを任されていた。


 実は花が好きで、植物研究会の生徒達と花壇の世話をするのが癒やしの時間だったという。学園を去った後の行方は不明。


■伏見・富美子(フシミ・フミコ)


 男子寮寮母。ふくよかな体型で、いつもにこにこ笑顔を浮かべている。若いイケメンが大好き。


 八色とはかなり近しい親戚であり、伏見の母が雷公の乳母だった事から雷公とは幼馴染みである。子供の頃は互いを公ちゃん富美ちゃんと呼ぶ仲であった。


■鳴門・奈々江(ナルト・ナナエ)


 女子寮寮母。中肉中背で穏やかな性格。泣ける恋愛ドラマが大好き。


 元理事長や伏見とはそれぞれはとこであり、母が八色家で家政婦をしていた事から二人とは幼馴染みである。特に伏見とはずっと仲が良かった。二人より少し年下であり、元理事長にずっと恋心を抱いていた。


■野槌・望愛(ノヅチ・ノア)


 三年一組所属。元『やくさいさまの集い』女子リーダー。


 実家は田舎の小さな町医者を営んでいたが、人口減少などにより経営が悪化。それでもずっと暮らしてきた田舎の人達の為に医院を立て直したいとの思いから、元理事長の誘いに乗る。


 奨学金などを得て医学部へ進学、卒業後は女医として実家の病院で奮闘する日々を送っている。


■山路・康司(ヤマジ・ヤスシ)


 世界史教員、ロマンスグレーに眼鏡の温厚な教師。


 妻子を事故で亡くし失意のどん底であった時に元理事長に声を掛けられ学園に赴任。事件後、元理事長に加担していた罪の重さに一度は学園を辞めようと思ったものの、同僚達に説得され学園で教鞭を執り続ける。


 後に伏見と良き関係を築き茶飲み友達となる。


■桜谷・聡美(サクラタニ・サトミ)


 二年二組所属、志恵を虐めていたグループのリーダー。


 父は九頭蔵人であり、離婚後母と二人で暮らしていた。だが父を思うあまり母と折り合いが悪くなり、現実から逃げるように不良行為を繰り返すようになる。何度も補導され当時の担任からも匙を投げられ、成績は良かったものの公立進学校への進学は無理だと諭された。


 成績さえ良ければ問題児でも受け入れるという噂を聞き、学園を受験。合格する。しかし志恵の母が九頭と付き合っているという話を聞き付け、志恵を虐めるようになる。


 事件の際に精神が壊れ、精神病院に入院。退院後も元に戻る事は無く、最後は看護に疲れた母に殺された。


■桐野・恵理(キリノ・エリ)


 昨年失踪した志恵の先輩、当時二年生。実際は、当時親友だった筈の生徒に『やくさいさま』への生贄に使われ命を落とした。


■戸村・彩花(トムラ・アヤカ)


 二年一組所属、一〇三号室。志恵の友人。理数系が得意な生徒の多い学園においては珍しく文系が得意。


■月岡・緒美(ツキオカ・ツグミ)


 戸村の後輩。クリスの友人となる。恋バナが好き。


■長船・臣斗(オサフネ・オミト)


 飛び降り自殺しようとしていた所を空覇に助けられた生徒。しかし既に『やくさいさま』と縁が繋がってしまっていたらしく、死体で発見された。


 二年二組所属、小柄で中性的な顔立ち。しかし巨乳が好きで志恵の事をいいなと思っていた。


■毛利・元博(モウリ・モトヒロ)


 男性体育教師。精悍でマッチョ。後に火ノ宮と結婚。


■夜刀・八千代(ヤト・ヤチヨ)


 一年二組所属、クリスの隣席だった縁からクリスの友人となる。腰までのお下げが特徴。


■加賀千・快翔(カガチ・カイト)


 元『呪術研究会』所属の一年生。


 加賀千をはじめとする呪術研究会の生徒達は奨学金をネタに呪術の製作を元理事長に強要されていたが、事件後は会は解散、皆普通に奨学金を受けられる運びとなった。


■九頭・蔵人(クズ・クロウド)

九頭・久遠(クズ・クオン)


 志恵の母に取り入った親子。蔵人は学園のOBであり、卒業しても呪法を利用して大病院の副院長まで登り詰めた。


 当時二度の離婚歴を持つ蔵人は志恵の母を気に入るが、靡かない志恵の母に呪法で医療事故を起こさせてそれを庇う事で取り入った。


 以降、志恵の実家に半同棲状態となり、性的な目を向ける二人に志恵は耐えかねて実家を出、学園へと入った。


 元理事長の事件後、知らず呪法を使いその反動で事故に巻き込まれる。蔵人は死亡、久遠は片脚を失い精神を病み、田舎の親戚の元で暮らす事となった。


■蛭子・栄治(エビス・エイジ)


 八色学園の新理事長。八色雷公の息子、雷雲の妻の兄にあたる人物。雷火の伯父。


 実は蛭子家には術士の血が流れており、栄治にも少し霊感がある。妹が八色雷雲と結婚した縁で務めていた会社を辞め、学園の理事となった。


 ワンマンで無茶な運営をする雷公と現場とのバランスを取り持つ中間管理職のような立場であったが、事件後、現場の圧倒的な支持により新理事長へと就任。生徒ファーストを掲げ、より良い方向へと次々学園を改革していった。


 『開かれた学園』を目指し、部活動も強化。スポーツの公式大会にも参加するようになり、進学校の長所も保ちつつ、より個性を生かした学園を目標とした。


 その甲斐あってか八色学園に付き纏っていた負のイメージは、無事払拭される事となった。


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<『死穢(シエ)を導くディザスター』──了>

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死穢を導くディザスター 神宅真言(カミヤ マコト) @rebellion-diadem

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