魔法少女のいる町-遅咲きの魔法少女-

日陰者な女子高生、七海雫九は、白くてかわいい不思議な生き物に出会った。
「キミは、魔法少女になる気はないベポか？」──彼との出会いによって七海雫九の日常は一変する。

突如として現れ、人々の日常を脅かす“魔物”。魔法少女たちはその脅威に立ち向かい、人々に希望を与える存在として語られてきた。鮮やかな衣装に身を包み、光の中で戦うその姿は、いつしか憧れの象徴となっていた。

一方で七海は、目立つことが苦手で、学校では一部の生徒たちから理不尽ないじめを受け、人目を避けながら毎日を過ごす日々だった。

戸惑いながらも彼を助けた七海は、その優しさと勇気を見出され、「ゴシック」という名の魔法少女に選ばれる。だが、初めての戦いは甘いものではなかった。圧倒的な恐怖、命の危機、そして“誰かを守る”という責任の重…続きを読む