夏の夜道に漂う胡乱な人生観について

テラ・ぺた・エクサ

夏の夜道に漂う胡乱な人生観について

・ミルクみたいな匂いのチューベローズ 墓石みたいな匂いの雨


・夜気に残る草いきれ ぼやけた影がアスファルトに焼け付く匂い


・夜の底で熟れた茘枝ライチの香を散らす白く爛れて落ちてゆく月


・ふと考え込んでは煮詰め続ける 歌や嘘とかウージーだとか


・素晴らしき日々 誰もが求めてる悠々自適で 浅ましき日々


・愛に金・知識・人望・地位・名誉、どれも要らない 元から無いし


・もし羽虫の一匹に人の自我があったとして、彼は満足か?


・右膝にはりつく蜘蛛の巣の残滓 生暖かい初夏の亡き骸


・過ぎ去った熱気を夢見た在りし日の親父のようなセミの抜けがら


・闇を裂いて踏み出す右足の影 単に透けてて見えないだけで 

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夏の夜道に漂う胡乱な人生観について テラ・ぺた・エクサ @T3ra_Pet4_Exa

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