月夜

夜月

おかしなものだ闇に浮かぶこちらを睨む月がなんだかとっても寂しく映る

おかしなものだ闇ならばいっそのこと真っ暗闇であれと半ばなげやりに考える

だけど僕は月にいる兎さんとこっそりと目配せするんだ

おかしなものだ

あたらしいドアを開けた

はなれて見守るあなた

ささやかなしあわせを

そっとうたう

緩やかな序曲

つかれたからだを

包み込む　音の符　

そっとゆだねて

瞳を閉じる

HALLO

ハロー

朝のひかりを　からだにうけて

ことりが　美声を披露して

よるの名残りの雫が

ポタリ

カクレミノの葉に

ひかりを乱反射させて

虹色にうつる

HALLO

ハロー

あたらしい朝だよ

ちいさな丸い目を

光らせて

好奇心いっぱいの

キミ

いつも通りの

可愛さで

朝のひとときを

彩る