リアルすぎる闇社会と少女の戦い――圧倒的臨場感のサスペンスアクション。

緻密なリアリティで構築されたサスペンス・アクション。
人身売買や臓器密売といった闇社会の生々しいディテールが、作中に散りばめられた専門的な用語や手口とともに描かれます。そのリアルさはフレーバーにとどまらず、登場人物の行動原理や決断に重みを与え、物語全体を“ありえる現実”に引き寄せています。
そして中心にいるのは「白い子羊」=少女たち。兵器のように扱われながらも、友情や痛み、喜びを確かに感じ取ってしまう彼女たちの姿に胸が締め付けられます。
壮絶な銃撃戦や諜報戦を経てたどり着く結末は、ただの勧善懲悪ではなく“人としてどう生きるか”という問いかけに満ちています。
リアルな描写に緊張しながらも、読み終えた後には確かなカタルシスが残る一作でした。

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