ぱちぱちとはぜる松明の炎、笑い声や子供の泣き声、ざくざくと砂利を踏む人々の足音。年越しの神社に満ちる音や匂いの中で、語り手の気持ちは静かに揺れ動いていきます。好意を胸に秘めたまま交わされる会話や、甘酒を分け合うひとときが、二人の距離を自然に縮めていく様子が印象的です。ささやかな時間の積み重ねが、人を思う気持ちの確かさを感じさせてくれる物語でした。
私の死因が「キュン」になりかけました。初詣の喧騒と甘酒の柔らかな香りに包まれた、大変良きモダモダでした。
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