思わず応援したくなる恋の話

前世の記憶を抱えながら、魔道具師の娘として静かに生きるマリエルの姿に、“もうひとつの人生を大切に生きようとする人の健気さ”を感じて、心を掴まれました。

穏やかな田舎の村の暮らしから一転、騎士団の来訪をきっかけに物語が大きく動き出す展開は、静と動の緩急が効いていて、先を読む手が止まりません。



登場人物たちとのやりとりも自然で温かく、特にマリエルとセシウスの距離感が絶妙で、このふたりの関係の行方を見守りたくなります。


転生・ファンタジー・恋心が好きな方にはぜひおすすめしたい、丁寧に紡がれた物語です。

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