第4話 謎のお兄さん
いきなり入ってきた見た感じ16、7歳くらいで制服ではなくなかなかインパクトのある私服を着ている謎のお兄さん。
『ヤッホー。これからよろー』
え??どう言うこと?ていうか、なんでわざわざ黒板に書いたの?普通に喋ってるじゃん。
『俺、担任の福田泰彦でーす、ピース。えっと田並亮くんやんな?東京から来たってすげえなあ。まあ、ここ大阪やし、東京と全然違うと思うけどとりあえずがんばー』
とっても軽ーい自己紹介ありがとうございました。テンポが速いねー。
大阪ってみんなこんなノリなのかな?僕、ちゃんとやっていけるかな?
おっと、僕としたことが、マイナス方向に考えてしまった。
『ネガティブになったら、この世は急に腐って見える。』
ここで父の座右の銘が役立つとは思っても見なかった。
そして何より謎のお兄さんは担任だった。今の出来事で一番の不安要素がそこだ。
いや、あれはどう考えったって教師の格好じゃないでしょ。
絶対日焼けサロンとか行ってる黒さだし、ハワイアーンなtシャツを着てるし、半ズボン、サンダルだ。今から海でも、いけそう・・・
身構えよう。これから、もっと変わった人が来る、、、はずだ。
早く慣れなければ。
今こそ僕の柔軟性と適応力を発揮する時だ!!!
ガラガラごろがら
あのクソ重いドアが開いた。
『なんだこれ、重すぎだろ』
よかった、僕の筋肉がひ弱じゃないと証明された。みんな重いんだ、あのドアは。
重ドアのおかげで話の話題ができそうだ。
僕はこのクラスの全男子と友達となる!
(女子とは東京でも話したことない)
友達の作り方は予習してきたゾ
まず、自分から声をかける。
『おおおおおお重いよね。このどどどおどドア。』
よし第一関門突破だ
『まじ、重かったわ。朝から、筋トレしにキトンとちゃうでって感じや。まじで。
これは担任に訴えなあかんことや。』
僕が喋った9文字分の尺でこの文章を読み切った、、、
なんということだ
通勤列車に乗って 織田美香 @mikannohappa
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