影が忍び寄る

三人は高熱が二日続き、帰る日になった。

開かずの部屋には行けず、全員が不安と解放が入り混じった感情のまま帰路についた。


それから、十人は徐々に距離を置くようになった。

修学旅行から1ヶ月が経ったころ、武尊にブログの人から連絡があった。「あれからどうなったか?」と。


全て説明すると、その人は「俺たちと同じ状況をたどっている」と返事をくれた。

そして、「すぐに皆んなと会って話すことをすすめる」と言った。


数日後、皆で集まることになった。

始めは沈黙が続いたが、さなえが話し始めた。

「トイレの鏡で見たことを全て話すね。」


その瞬間、時が止まったような静けさが漂った。

仲間たちの表情は真剣になり、恐怖が再び心を包み込んだ。


さなえはその後、ブログの人に連絡することにした。

すぐに返信が来た。

「仲間を信じろ…時がくれば分かる…」

これが最後の連絡となった。


皆は理解できないまま、あの話はしないように決め、何もなかったかのように日々が過ぎていった。

しかし、心の奥底には不安が残り続けていた…。



また別の話に続く…

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見えない存在 reo @reo06

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