概要
先輩がいなきゃ、飛び降りれたのに。
「…もういいや。」
ド田舎の小中一貫校の生徒、日崎リメは親からの虐待と学校でのいじめを受けていた。物心ついたときから図太かった精神も、今日この日、限界を迎えた。いつも逃げるように居座っている立ち入り禁止の屋上から、一生を終えようとした時だった。
「ま…待った!」
天文学部の樋里コウに空へ上げた手を奪われる。
余計なおせっかいかと文句をつけようとした日崎リメに対し、樋星コウは「ここで飛び降りたら星が見れなくなる」と一言
死ぬ気なんて忘れて笑ってしまう。
無責任すぎて自分勝手なコウにリメは一言。
「そういう人、大嫌いです。」
ーーー
ただただヒロインに大嫌いって言わせたいだけのひねくれた恋愛小説。何の救いもないこのお話さえも、星がちゃんと見てくれている。
ド田舎の小中一貫校の生徒、日崎リメは親からの虐待と学校でのいじめを受けていた。物心ついたときから図太かった精神も、今日この日、限界を迎えた。いつも逃げるように居座っている立ち入り禁止の屋上から、一生を終えようとした時だった。
「ま…待った!」
天文学部の樋里コウに空へ上げた手を奪われる。
余計なおせっかいかと文句をつけようとした日崎リメに対し、樋星コウは「ここで飛び降りたら星が見れなくなる」と一言
死ぬ気なんて忘れて笑ってしまう。
無責任すぎて自分勝手なコウにリメは一言。
「そういう人、大嫌いです。」
ーーー
ただただヒロインに大嫌いって言わせたいだけのひねくれた恋愛小説。何の救いもないこのお話さえも、星がちゃんと見てくれている。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!熱と真っ直ぐな魂が、読み手の胸を撃ち抜く
粗削りな部分はあると思います(すみません)。
でも、それを凌駕する熱と真っ直ぐな魂が、読み手の胸を撃ち抜いてくる。
主人公・リメの心の声はあまりに剥き出しで、時に言葉は荒く、感情は激しく、なのにどこか繊細で、ひどく正直だ。母親からの虐待、教師の無関心、いじめ、そして“生きていてもいいのか”という問い――そこに救いを投げかけたのが、星を愛する先輩だったという構図は王道のようでいて、圧倒的にリアルな痛みが伴う。
後半、彼が選んだ道と、リメが叫んだ「だいっきらい」のひとことに、物語のすべてが込められていた。これはただの“青春小説”じゃない。ひとつの魂の咆哮であり、何かを生き延びた人間の記録だと…続きを読む