嘘発見器で叶える願い

多摩るか

 嘘発見器で叶える願い


薄暗く狭いその部屋は、言い表しようのない不安感と、何とも言えない息苦しさが充満していた。



          〇田✕さんが嘘発見器をつける



質問者「こんにちは」


〇田✕「こんにちは...お願いします」


質問者「はい、よろしくお願いします」


〇田✕「             」


質問者「今の生活は、楽しいですか?」


〇田✕「...はい」



          微量の静電気が流れる



質問者「...では、今の自分に満足していますか?」


〇田✕「はい」



          静電気が流れる


質問者「大丈夫ですか?」


〇田✕「正直、キツいですね。」



          微量の電気が流れる



質問者「...生まれ変わるなら、何になりたいですか?」


〇田✕「また、ヒトに、なりたいです、ね。」



          電気が流れる



質問者「話したいことが、あります。聞いてくれますか?」


〇田✕「...はい。もちろんです。」



          無


質問者「...人って素晴らしいですよね。みんなで喜びを共有できる。まぁ、あなた

    は共有もできないし、共有もされませんね。」


〇田✕「......」



          部屋がより一層薄暗く感じる



質問者「僕の言っていることは誹謗中傷ですね。あなたを傷つけてしまいました

    か?」


〇田✕「はい...言いにくいのですが、とても、傷つきました」



       強い電気が流れる   



質問者「...本当は?」


〇田✕「...傷つきなんかしません。今更。傷ついたって。」



           無



質問者「そうですか。」


〇田✕「   の  て  」


質問者「あなたは、人として、とても駄目だった。性格とか、そんな簡単な問題で

    は、無いですね。」


〇田✕「...はい。   。」



          無


質問者「わかっているから、ここに来るんですもんね。生き辛かったですね。人って

    愚かですよね。イラつきますよね。嫌ですね。         。」


〇田✕「...あなたに、分かりますか?厭なんですよ。本当に。僕にとっては地獄だっ

   たんですよ。    。    、 だ  。日常って。生活って。人生って。」


質問者「   で  、あ   。   と 。  です。」


〇田✕「...    は  。そ    。    死    」



          強い強い電気が流れる。












質問者「では、最期の質問です。」


〇田✕「はい。」


質問者「愉しかったですか?          ?」


〇田✕「はい      」


強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い         強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い電流が流れる。











 四月 二十七日 日曜日 〇田✕さん 死亡  死因 感電死(  死)






質問者「よかったですね」

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嘘発見器で叶える願い 多摩るか @horahukigai

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