蛇眼の呪弾 用語

 吸血鬼


 古来より存在する人類の天敵。姿は人間と同じだが、膂力を始めとする身体能力は人類と比べるまでもない。

 好戦的で狡猾な気質が共通しており人間はおろか同族同士での戦闘も日常茶飯事。心臓を破壊されると死ぬ特性がある。或いは『罪』と呼称される血液中の物質の過剰投与。

 人間の戦闘力では勝てるはずもないため対吸血鬼殲滅装備『リベリオン』を用いて対抗している。

 また、吸血鬼は団体行動には向いておらず個人主義を貫くため各個撃破が推奨されている。



 橙木家とおのぎけ


 戦後に急成長を果たした新興の財閥。表の世界では食品関係に大きな勢力を持つ存在として知られている。

 戦国時代から魔術を受け継ぐ一族でそちら側の世界では表の世界に名を知られるよりも広く名を知られていた。

 家訓は「規則の僕であれ、誇りの獣であれ」だが、解釈自体は各々で異なっている。

 経済だけに留まらず、政界や軍事にも強い権限を持っている。元々は軍事にしか権力を持っていなかった。

 勢力の急拡大の経緯からまともな日本人からは「魔女」と罵倒されており、敵も多い。



 魔術


 古来から伝わる異端の1つ。アリストテレスの四属性を基本とし、各々の属性に現出した性質を用いる。

 使用については刻印が必要。更に使用者の血液を垂らすことによって術の使用が可能になる。術の行使は術者のエネルギーを使う。

 武具として扱う場合は使用者本人の肉体だけではなく、使用する道具にも刻印を用意する必要がある。

 血液は使った場合にはすぐに補充、使っていなくても定期的に補充する必要がある。

 刻印は中央に蛇の目を配置し、周囲を二重の円で囲う。囲いの中には文字(主にラテン語、ルーン文字、キリル文字、梵字、アラビア、ギリシアなど)を刻む。

 性質を超えた力を発揮させる不可能で、戦闘で役立つかどうかは工夫次第。



 グランギニョル


 国際犯罪組織として名を知られる危険集団。元はジュエリーボックスと呼ばれた世界最大クラスの犯罪組織だったが、壊滅後に南米に流れた一派が形成した。

 シンボルマークは「首のない貴婦人」で幹部クラス、或いはその側近のみが刻むことを許されている。

 ビジネスは麻薬、銃器、人身売買、芸術品の贋作など幅広い。

 飛ぶ鳥を落とす勢いでビジネスを広げた影響で敵が多い。



 民間軍事企業アイデス


 芥子川けしかわがCEOを務める民間軍事企業。設立は凡そ20年ほど前(連鎖戦争より少し後)。

 真理を始めに姫川など多数の精兵を抱えている。所属する戦闘員は200名ほどで、凶悪さと強さは他の追随を許さない。

 軍事のほかに要人警護、治安維持活動、暗殺業務なども請け負っている。都内に複数の拠点(バーや貸倉庫)、武器の隠し場所を併せ持っている。



 連鎖戦争


 2020年代に多発した局地的な大規模紛争。欧州、アジア、中東で立て続けに発生した。2030年代に最後の条約が結ばれて終了したが、出ていくばかりの戦費と行き場のない難民問題に各国は頭を抱えることになった。



 ソルトーレ内戦


 2030年代後半に発生した南米にあるソルトーレ共和国での内戦。

 麻薬カルテルと結びついた腐敗政権の圧政に耐えかねた民衆が引き起こした。最終的には和解が成立、現在は復興作業が進んでいる。

 この戦い終結後に真理はアイデスに所属することになった。

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罪喰らいのノーヴェ 設定資料 焔コブラ @Bramble

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