知恵の鯨
Toa
第1話 星屑
「母さん、あれ何?」
「あれはね、鯨。私達よりとても大きくて。長生きなのよ。だから私達は彼、彼女らに敬意を払って知恵の伴星って呼んでるのよ」
その親子は空に向かって話している。彼らが見上げる先には、多くの屑星でできた3匹の鯨がいた。
西暦x x x x年、人々は宇宙を開拓し新たなエネルギーを見つけた。それらは地球上の多くの問題を片付けた。しかし、やはり人間は過ちを繰り返す。多くの国は覇権を得ようとしそのエネルギーを乱用して。結局それらは地球に新た問題という濃いインクを落とすことになった。屑星。それは少量だと特に問題はないが、多く集まるとそれは動物の姿を摸し、我々よりはるかに卓越した知能を持っていた。それらのはほとんどが人間を襲った。唯一襲わなかったのは、鯨の大群だった。
「起きろ。」
同僚の声と共に目を覚ます。
「お前、会議で寝るなよ。」
「悪い悪い、昨日寝てなくってさ。」
あくびをしながらそう答える。昨日は空の実験をしていて一睡もしていない。ぼくにとって空はそれほど重要なのだ。
「まあいいけど次は、ファルカ教授の実験の助手だからな。」
すっかり忘れてた。僕たちは急いで教授の実験室に向かった。
知恵の鯨 Toa @toa-citrus
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。知恵の鯨の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます