第2話共鳴する心

僕たち響と穹は高校2年生になった。文化祭や昨年のコンクールでの成功を経験し、2人の絆はさらに深まった。朝7時30分、家の前で待ち合わせるのも、もう習慣のようになっていた。穹の白い髪に付いた寝癖を直す瞬間が、俺にとっての日課であり、特別な儀式のようなものだ。

「響、今日の髪型、昨日ネットで見つけたやり方でセットしてみたんだけど、どう?」

「うん、いつもよりしっかりしてるな。プロみたいだよ。」

学校に着くと、穹は相変わらず肩を叩いてくる。

「黒板、なんかつぶれて見えるんだけど…ノート貸して。」

「また目悪いフリ? メガネかけたらいいのに。」

「メガネ、似合わないって言われたことあるから…でも、響が言うなら、考えてみる。」

クラスメイトたちがクスクス笑う声が聞こえるけど、最近は穹もそれが気にならなくなってきた。1年生の頃は「みんなと違う」と距離を置いていた穹だが、文化祭での合唱の伴奏やコンクールでの活躍で、クラスメイトたちから信頼される存在になった。今では、穹に話しかける子も増え、輪の中に自然と溶け込んでいる。俺はその変化を見ながら、穹が少しずつ自信を持てるようになったことが嬉しい。

放課後は、相変わらず俺の家で過ごす。穹はピアノを弾き、俺はフルートを吹く。2年生になって、音楽の授業も少しレベルアップし、先生がクラスのみんなに新しい課題を出してきた。

「次は、各自で選んだ曲をクラス全員の前で発表してください。ソロでも、グループでもいいです。」

その言葉を聞いて、穹と目が合った。2人で何かやりたい、と思った瞬間だった。

「響、2人で何か弾こうよ。去年のモーツァルトのソナタ、もっと磨けるよね。」

「うん、いいね。クラスで一番になるつもりで練習しよう。」

その日から、俺たちは毎日のように練習を続けた。穹のピアノは、1年生の頃よりさらに洗練され、感情が溢れるように鍵盤から流れ出る。俺もフルートでそれに負けないように、息のコントロールや指の動きを磨いた。時には、穹が俺の演奏をじっくり聞いてアドバイスをくれる。

「ここ、もっと抑揚をつけた方がいいよ。感情が伝わるから。」

「うわ、プロみたいに言うなよ。俺、素人だぞ。」

「素人じゃないよ、響は天才だよ。少しずつだけど、確実に上手くなってる。」

そんな言葉に励まされ、俺はもっと練習に打ち込むようになった。夜遅くまで、俺の部屋で2人で音を合わせる。時々、疲れてソファで寝ちゃう穹の姿を見ながら、俺は思わず微笑む。穹の寝顔は、転校してきた日の寂しそうな表情とは全然違って、どこか安心したように見える。

ある日、練習中に穹が突然ピアノを止め、俺を見た。

「ねえ、響。2年生になって、僕、いろんなことに挑戦したいって思うようになったよ。響がいるから、勇気が出るんだ。」

「俺もだよ。穹がいるから、音楽がもっと楽しくなった。2人でなら、なんでもできる気がする。」

穹は照れた顔で微笑み、すぐにまた鍵盤に手を置いた。2人の音楽は、ただの練習を超えて、互いの心を繋ぐものになっていた。


学校生活も変わってきた。2年生になると、部活や進路の話がちらほら聞こえるようになり、俺たちも将来について考えることが増えた。音楽の道に進みたいという夢は変わらないけど、具体的な計画はまだ曖昧だった。

「穹、将来、プロのピアニストになるって本気で思ってる?」

「うん、本気だよ。だけど、1人じゃ不安だから、響と一緒に頑張りたい。響もプロのフルート奏者になるつもりでしょ?」

「うん、なりたい。でも、親とかに反対されたらどうしようって、ちょっと心配だよ。」

穹は少し考え込んでから、言った。

「なら、2人で親を説得しよう。僕、響のフルート、絶対プロレベルだって信じてるから。響も僕のピアノ、応援してくれるよね?」

「当たり前だよ。穹のピアノ、いつ聴いてもすごいから。2人でなら、なんでも乗り越えられるよ。」

その言葉に、穹は安心したように微笑んだ。2人の夢が、少しずつ形を帯びていく感じがした。


ある週末、俺たちは学校の外で過ごす時間を増やした。穹が「新しい場所に行きたい」と言ったから、電車で少し離れた公園に行ってみた。秋の風が吹き、落ち葉が舞う中、2人でベンチに座って話をした。

「響、1年生の頃は、転校してきて不安でいっぱいだったけど、今は本当に幸せだよ。響がいたから、音楽も友達も、全部見つけたような気がする。」

「俺もだよ。穹が来てから、毎日が輝いてる。音楽も、人生も。」

穹は手を伸ばして、俺の手を握った。冷たいけど、どこか温かいその手が、俺の心をギュッと締め付けた。

「ねえ、響。もし将来、別々の道を歩むことになったら、どうする?」

その質問に、俺は少し驚いたけど、すぐに答えた。

「別々の道なんてないよ。穹と一緒に、音楽を続けるって決めてるから。どんなことがあっても、2人で乗り越える。」

穹は目を潤ませながら、微笑んだ。

「うん、約束だよ。絶対一緒にね。」

公園を歩きながら、穹が突然立ち止まり、木の葉を拾って俺に見せた。

「これ、きれいだね。響と一緒にいると、こんな小さなことさえ特別に感じる。」

俺もその葉を手に取り、穹と一緒に眺めた。確かに、穹と一緒にいるだけで、日常の何気ない瞬間が宝物のように感じる。


学校に戻ると、クラスの発表会が近づいてきた。俺と穹は、モーツァルトの『フルートとピアノのためのソナタ』を完璧に仕上げるために、毎日練習を重ねた。時には、難しいフレーズでつまずくこともあったけど、2人で励まし合いながら乗り越えた。

「うー、なんでここが上手く弾けないんだ…。」

穹が眉を寄せて悩む姿を見ながら、俺はキッチンからココアを持ってきて、穹の前に置いた。

「ちょっと休憩。甘いの飲んで、リセットしようぜ。」

穹はココアを両手で抱えて、微笑んだ。

「響、ほんと優しいね。こんな彼氏、僕だけでいいよね?」

「当たり前だろ。穹以外、考えられないよ。」

そんな会話が、俺たちの日常の中心になっていた。音楽だけでなく、互いの存在が、2人の人生に欠かせないものになっていた。


発表会の前日、穹が俺の部屋に来た時、いつもと違う緊張した雰囲気を感じた。

「どうしたの? 何かあった?」

「うん…実は、明日、発表会でソロパートを増やしたんだ。先生に相談したら、僕のピアノがもっと目立つのにって言われて…でも、緊張する。」

俺は穹の肩に手を置いて、励ました。

「大丈夫、穹ならできるよ。俺が隣でフルート吹くから、安心して。2人でなら、なんでも乗り越えられる。」

穹は少し安心した顔で、頷いた。

「ありがとう、響。響がいるから、頑張れるよ。」

その夜、2人で遅くまで練習した。穹のピアノは、緊張を乗り越えた先にある自信と情熱が溢れていた。俺のフルートも、穹の音に呼応するように、力強く、優しく響いた。


発表会当日、体育館はクラスメイトや先生、保護者でいっぱいだった。穹と俺はステージに立ち、観客の視線を感じながらも、2人の世界に集中した。穹のピアノが始まり、俺のフルートがそれに続く。2人の音が重なり合い、会場全体が音楽に包まれた。

演奏が終わると、拍手が鳴り止まなかった。クラスメイトたちが立ち上がって拍手し、先生も感嘆の声を上げた。

「素晴らしい! 2人のハーモニーは、まるでプロのようだ。」

ステージの裏で、穹が俺に抱きついてきた。

「響、ありがとう! できなかったらどうしようって思ってたけど、響がいたから、自信持てたよ。」

「俺もだよ。穹と一緒に弾けて、ほんと楽しかった。」

その瞬間、俺たちは互いの存在の大切さを改めて感じた。


発表会が終わった後、2人で学校の屋上に上がった。夜空に星が輝き、冷たい風が吹いていた。

「響、2年生になって、いろんなことが変わったね。音楽も、友達も、僕自身も。」

「うん、俺もだよ。穹がいるから、毎日が特別だ。」

穹は俺の手を握り、星空を見上げた。

「ねえ、響。将来、2人でコンサートを開きたいね。大きなホールで、たくさんの人に聴いてもらいたい。」

「うん、約束だよ。必ず実現させよう。」

星空の下で、2人の約束が交わされた。その瞬間、俺たちの未来が、輝く星のように広がっていくのが見えた。


2年生の残りの日々も、穹と一緒に音楽に打ち込みながら、進路のことを考えるようになった。親に音楽の道を伝え、理解を得るために、2人でプレゼンテーションを作った。穹のピアノと俺のフルートを録音し、将来のビジョンを話した。

「お前ら、2人して馬鹿だな。子供の夢応援できない親なんか親じゃないだろ。」

親の言葉に、俺たちは安堵した。夢に向かって一歩踏み出した瞬間だった。


文化祭のシーズンが近づくと、クラスでまた合唱の計画が持ち上がった。今度は、穹がメインの伴奏を担当し、俺は合唱でソロを歌うことになった。

練習中、穹が時々悩む顔を見せる。

「響、このパート、もっと情感を込めたいんだけど、うまく伝わらない…。」

「じゃあ、俺が歌詞の意味を考えてみよう。2人で話し合って、音楽に落とし込もう。」

2人で歌詞を分析し、感情を共有しながら、音楽に魂を吹き込んだ。その結果、合唱の練習はクラス全体を感動させるほどになった。

文化祭当日、体育館は人で溢れ、穹のピアノと俺のソロが、合唱のメロディに彩りを加えた。観客の涙が光り、拍手が会場を包んだ。

「穹、響、すごいよ! 2人の音楽、ほんと心に響く。」

クラスメイトの言葉に、俺たちは照れくさそうに笑った。でも、心の底では、2人の努力が報われた喜びを感じていた。


2年生の終わりが近づく頃、穹が突然真剣な顔で俺に話しかけてきた。

「響、僕、海外の音楽学校に挑戦したいと思うんだ。推薦が来たんだけど、1人で行くのは不安で…。」

俺は少し驚いたけど、すぐに答えた。

「行くべきだよ、穹。才能あるんだから、チャンスを掴まないと。俺も応援するから、2人で計画立てよう。」

穹は目を潤ませ、微笑んだ。

「ありがとう、響。響がいるから、なんでもできる気がする。」

その日から、2人で海外の音楽学校の情報を集め、応募書類を準備した。穹のピアノのデモテープを作り、俺もサポートとしてフルートの録音を加えた。2人の音楽が、未来への架け橋になった。


2年生の終わりが近づくにつれ、俺と穹の日常はますます音楽で満たされていった。学校の授業や部活の喧騒を抜け出し、俺の家のリビングでピアノとフルートを合わせる時間が、まるで現実から切り離された特別な世界のようだった。穹の白い髪がピアノの鍵盤に触れるたびに揺れ、その動きに合わせて音が部屋に響く。俺はフルートの音色を穹のメロディに寄り添わせ、2人の息がぴったり合う瞬間を追い求めた。


ある日の放課後、いつものように練習を終えた後、穹が少し遠い目をして窓の外を見ていた。外は春の陽気が漂い、桜の花びらが庭にちらちらと舞い落ちていた。

「響、最近さ、音楽のことばっかり考えてて、頭の中がぐちゃぐちゃになる時があるんだ。」穹の声は少し震えていた。

「どうした? 何かあった?」俺はフルートをケースにしまいながら、穹の隣に腰を下ろした。

「ううん、悪い意味じゃないよ。ただ…ピアノを弾いてる時、響のフルートを聴いてる時、なんか胸が締め付けられるんだ。幸せすぎて、怖くなるっていうか。この時間がずっと続けばいいのに、って思うんだけど、将来のこと考えるとさ…。」

穹の言葉に、俺も少し考え込んだ。確かに、2年生になってから、進路や将来の話が現実味を帯びてきた。音楽の道は夢だけど、簡単じゃない。親の期待や世間の目、そして自分たちの実力に対する不安が、時折心の隅をチクチクと刺す。

「俺も同じだよ。穹のピアノ聴いてると、プロになれるって信じられるけど、ふとした瞬間に『本当に大丈夫かな』って思う。でもさ、穹がいるから頑張れる。2人でなら、どんな壁も乗り越えられるよ。」

穹は俺の言葉に小さく頷き、そっと手を握ってきた。その冷たい指先が、俺の心を温かく包んだ。

「うん、響がそう言うなら、信じるよ。僕も、響のフルートがあるから、もっと高く飛べる気がする。」


その週末、俺たちは気分転換に街へ出かけた。穹が「レコード屋に行きたい」と言い出したから、電車に乗って少し遠くの繁華街へ向かった。古いビルの2階にあるその店は、クラシックからジャズまで、所狭しとレコードやCDが並んでいた。穹は目を輝かせながら、モーツァルトやショパンの楽譜コーナーを物色し、俺はフルートの名演を集めたアルバムを手に取った。

「響、これ見て! バルトークのピアノ曲、めっちゃ難しそうだけど、挑戦してみたいな。」穹が楽譜を手に持って、興奮気味に話しかけてきた。

「バルトーク? めっちゃ攻めてるな。じゃあ、俺もフルートで何か新しい曲探してみるよ。一緒に挑戦しようぜ。」

店員のおじさんが俺たちの会話を聞いて、ニコニコしながら話しかけてきた。

「君たち、音楽やってるんだね。いいコンビだ。こういう情熱、若い頃を思い出すよ。新しい曲に挑戦するなら、これどう?」と、フルートとピアノのデュオ曲の楽譜を勧めてくれた。『プーランクのソナタ』。少しモダンで、技術的にも難しいけど、2人の個性がぶつかり合えば面白いものができそうだった。

「これ、いいね! 響、やってみようよ。」穹の声に押され、俺たちはその楽譜を買って店を出た。


帰り道、夕暮れの街を歩きながら、穹が突然立ち止まった。ショーウィンドウに映る自分の姿をじっと見つめている。

「どうした? 何か気になる?」俺は穹の視線を追った。

「うーん…なんか、最近、自分のことちゃんと見れてなかった気がして。響と一緒にいると、音楽のことばっかりで、でもそれが幸せで…。でもさ、僕、もっと自分を好きになりたいな。ピアノも、見た目も、全部。」

穹の言葉に、俺は少し驚いた。穹はいつも自信に満ちた演奏をするのに、こんな風に自分を不安に思う瞬間があるなんて。

「穹、めっちゃカッコいいよ。白い髪も、ピアノ弾く時の真剣な顔も、全部穹らしい。俺、いつも思ってるよ。穹が自分を好きになれるように、俺ももっと応援するから。」

穹は照れくさそうに笑って、俺の腕を軽く叩いた。

「響、ほんとずるいね。そんなこと言われたら、照れちゃうじゃん。…でも、ありがとう。響がいるから、僕、もっと強くなれるよ。」


学校に戻ると、クラスの雰囲気も少しずつ変わってきた。2年生の終わりが近づくにつれ、進路の話が本格化し、みんなが自分の将来について真剣に考えるようになった。音楽の先生も、俺と穹の情熱を応援してくれる一方で、現実的なアドバイスをくれるようになった。

「響、穹、君たちの演奏は本当に素晴らしい。でも、音楽の道は厳しい。技術だけでなく、心の強さも必要だよ。どんな時も、音楽を信じる気持ちを忘れないで。」

その言葉を胸に、俺たちはさらに練習に打ち込んだ。プーランクのソナタは、モーツァルトとはまた違う挑戦だった。リズムの複雑さや感情の起伏に苦戦しながらも、2人で試行錯誤する時間が楽しくて仕方なかった。穹がピアノで新しいアプローチを試すと、俺もフルートでそれに応え、まるで音で会話しているみたいだった。


ある夜、練習が一段落した後、穹が突然ソファに寝転がって天井を見上げた。

「響、もしさ、僕たちがプロになったら、どんなコンサート開きたい?」

「そうだな…大きなホールで、クラシックだけじゃなく、ジャズやポップもミックスしたライブとか面白そうじゃね? 穹のピアノで即興とかやったら、絶対盛り上がるよ。」

穹は目を輝かせて身を起こした。

「それ、めっちゃいい! 僕、即興大好きだよ。響のフルートで、自由に音を重ねていくの、想像しただけでワクワクする!」

そんな話をしていると、まるで未来がすぐそこにあるみたいに感じた。プロになるのは簡単じゃないけど、穹と一緒なら、どんな夢も現実になる気がした。


2年生の最後の音楽の授業の日、先生がクラス全員にサプライズを用意していた。地元の音楽ホールで、学生向けの小さなコンサートを開くというのだ。クラスの中から数組が選ばれ、俺と穹も出演することになった。

「響、穹、君たちのデュオは期待してるよ。プーランクのソナタ、楽しみにしてるからね。」先生の言葉に、俺たちは気合を入れた。

コンサートの日は、春の陽気が心地よい日だった。ホールにはクラスメイトや家族、近隣の住民が集まり、穹と俺は少し緊張しながらステージに立った。穹のピアノが静かに始まり、俺のフルートがその音に寄り添う。プーランクのモダンな旋律が、2人の感情を乗せてホールに響き渡った。演奏中、穹と目が合い、互いの信頼を感じた瞬間、緊張が消えて音に没頭できた。

演奏が終わると、会場は拍手で包まれた。クラスメイトたちが「すごい!」「プロみたい!」と叫び、親たちも感動した顔で拍手してくれた。ステージの袖で、穹が俺の手をギュッと握ってきた。

「響、最高だったよ。僕、こんな幸せな気持ち、初めてかもしれない。」

「俺もだよ。穹と一緒に弾くと、音楽が生きてるみたいだ。」


コンサートの後、俺たちはホールの外にある桜の木の下でジュースを飲んだ。春風に桜の花びらが舞い、穹の白い髪に花びらが落ちる。俺はそっとそれを手に取って、穹に見せた。

「ほら、穹の髪、桜のアクセサリーみたいだな。」

穹は笑って、俺の肩にもたれかかってきた。

「響、2年生、ほんと忘れられない年になったね。来年は3年生。もっと大変になるけど、響と一緒なら、なんでも乗り越えられるよね?」

「当たり前だよ。穹と一緒なら、どんな未来も怖くない。」

桜の木の下で、俺たちは未来への約束を新たにした。音楽と夢、そして互いの存在が、俺たちの心を強く結びつけていた


少し日が経ち2年生の最後の日、クラスで パーティーが開かれた。穹と俺は、最後にみんなの前で演奏を披露した。モーツァルトのソナタが、2人の成長と絆を象徴するように響き渡った。

パーティーが終わった後、屋上に上がって、2人で星空を見上げた。

「響、2年生は、僕にとって宝物みたいな年だった。響と一緒に、音楽も人生も、全部が変わった。」

「俺もだよ。穹がいるから、未来が楽しみで仕方ない。」

穹は俺の手を握り、星空に向かって誓った。

「これからも、ずっと一緒に。音楽も、夢も、すべてを共有しよう。」

「うん、絶対に。」

星空が、2人の未来を優しく見守っていた。2年生の終わりは、新たな始まりの兆しだった。穹と一緒に、もっと遠くへ、もっと高みを目指して行く。その決意が、俺たちの心に深く刻まれた。

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新世界からの贈り物 葵だお @AoiDAO

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