終末エンジョイ計画第999号

@cfilorvyadgjmptw

さくらのきのしたにはあなたがうまっている

1000年が経とうとも、日本に春が訪れた。

花弁はまばたきの刹那に散って、芽生えた新緑はすぐに深まり、もう一度見る頃には少し太った桜の木は、また花を振る舞う。


漫画の仙人キャラが呆けているのはこのせいだったのか、とふと思い、

仙人にしては世俗に汚れているなと思う。


遂に、体にも物忘れが起き始めた。

微かな記憶によると、そこで苦笑するのが僕のキャラだった。

表情筋が死んでいる事は何時もだけれども、

最近は目の光も死んでいないだろうか。

魚みたいに陸で溺れていればいいのだろうか?


触覚は既に失った。

あの時を、あれを生き残るには全てを捨てる事が必要だった。

まだ、これは運がいい。

彼女の、あの人の、貴女の、

私の妻の苦しみには、遥かに遠い辛さだ。

苦しみの果てに、萎びた心臓と括り付けられた声帯になった貴女には、

貴女にはーーー


後悔先に立たず

人生は苦い後味に塗れている。

死の淵にさえ、後悔は隣に立つ。

けれど、当たり前だが、後悔は見送り人だ。

それを解放されると捉えるべきか、

いなくなったと思うべきか、

何れにせよ、永遠に連れ添う相手なのだろう。

思い出よりも、遥かに長く。

世知辛いな、


寄生型の苔植物を払い、

左腕に刻まれたタトゥーをみる。




正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正止 




あぁ、コレで最後か

さて、次は何をしようか。

人類を探すか、

作るか、

あ、異星人でもさがすか?

いや、まずは





ありがとう。言って無かったけど、言えなかったけど、大好きだよ。


皮に刻まれた相合傘は、そこそこ長く跡になった



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