第6話

「ミャコ、大学で待ってるから。

 高校の時みたいに、ミャコなら頑張れるから。」


おうちゃんの両親が乗った車の前で、

泣きながら桜ちゃんを見上げる。私達のように、

ピンクの桜とミヤコワスレが寄り添った

花束を抱きしめた私を、

両家の両親が、ニマニマと見つめている。


「ホントはね、もう、進路希望の用紙

 桜ちゃんと同じ大学書いて提出してあったんだ。」


文武両道の桜ちゃんを追いかけるのは

高校受験の時も本当に大変だけど、

私ならやれそうな気がする。


小学校1年生からずっと追いかけて来たんだもん。

すぐに追いついてやる。




「桜ちゃん、またね、大好き!!」




また逢う日まで、しばしお別れ。




-END-

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【中編】ミヤコワスレ【完結】 如月(・∀・) @kisaragi2024

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