「氷河の夜」という謎から始まる物語が、こんなに熱く、こんなに切なくなるなんて。
主人公・詠の異能〈グラトニー〉は「人を知ることで強くなる」という、バトルものでは珍しい能力。でもこれが物語の核心で、敵も味方も、みんな「人として」描かれるから胸に刺さる。蠍會のメンバーだって、ただの悪役じゃない。それぞれの正義があって、それぞれの痛みがある。
異能のバランスも絶妙。派手な能力なのに、頭脳戦とミステリー要素で「どう勝つか」が毎回違う。必殺技を叫ぶ熱さと、推理で解く面白さが両立してる作品って、なかなかない。
キャラが濃い。会話が自然。展開が熱い。そして何より──読み終わった後、誰かのことを「もっと知りたい」と思える。これ、この作品最大の魔法だと思います。
お、面白い!!
長編はゆっくり噛み締めると決めていたのに噛み締めながらあっという間に次へ次へ進んでしまう序盤からテンポ良く、非常に熱い展開!
主人公の天札詠という主人公が、聡明で思いやりがあり大変魅力的です!高校生らしい友人たちとの会話や、関わり方距離の取り方など……主人公や仲間陣営だけでなく、敵役もスポットが当てられ丁寧な人物の掘り下げと、エピソード読込んだ後に来る人物紹介を読んだ時に鼻の奥がツンとして涙が出そうになるのです。
作者さんは人物作る時どうやってこんな『良いなぁ』と読者に思わせる像を作られているんだろうか。
そして登場する人物の面白い異能力!
能力バトルで上手い作者さんは『使いようによって制約がプラスにもマイナスにも傾くように能力づけをする』と創作論で読んだことがあり、作者のチャチャメイトさんは正にそれを完璧に踏襲しておられるんです。
だから「これどうやって勝ちの糸口を見つけるのだろう」と読者に緊張感を与え「そうきたか!」とカタルシスを読者に与える話運びが最初に述べた
「次へ!次はどうなるんだ!」
に繋がるのです。
みなさん、夜更かし覚悟してくださいね!
私は平日の深夜0時から読み始めてしまいまして……あとはみなまで言わずともわかると思います。
ええ、間違いなく夜更かししてしまいます。
序盤からスピーディーかつ、熱い展開。そして読み進める毎に、見た目も性格も、そして能力も個性的なキャラクターが続々と登場し、中だるみや飽きを絶対に感じさせない。作者様の「読ませる力」が素晴らしいです。
詠たちの所属する異能研究部と、敵対勢力である蠍會との戦いが激化していく中、天札詠という主人公が、なぜ、『人を知ることで強くなる異能』の持ち主なのか。彼の過去も徐々に明らかになっていきます。ストーリーの盛り上がりが止まるところを知りません。展開の熱さ、面白さが右肩上がりです。
さらに素晴らしいのがバトルのパワーバランス。新たなキャラクターが登場する毎に多種多様な異能も増えていくのですが、「こう来たか!」と舌を巻くような予測不能かつ熱いバトルシーンを見せてくれます。
現時点での最新話まで楽しませて頂きました。
これからまたどんどん熱い展開になっていくのでしょう。目が離せません。
青春&恋愛要素もあります。果たして主人公の詠くんは! どのヒロインと結ばれるのか!?
学園内に伝わる「氷河の夜」を調査するために、夜中の学校を友達と訪れた高校生の詠。この夜がきっかけで彼の運命は大きく動き出すことになります。
大きな危機がきっかけで目覚める「異能」、頼りになる異能持ちの先生や先輩、そして「異能」によって強引に世界を変えようとする「蠍舎」という組織の存在……。
冒頭から魅力のありすぎる世界観に自然とのめりこんでしまい、最新話まで一気読みでした。ただのバトルものではなく、相手の異能を知り、どう戦っていくのか考えるといったミステリー要素もあり、隅々まで楽しめる作品です。
そして!何といってもキャラクターたちそれぞれ自分の想いを抱えていて、傷ついたり人を好きになったり憤ったりと、本当に生き生きとしていていたるところで感情移入してしまいました。
敵キャラもとても魅力的で、普段敵キャラ推しになりやすい私には嬉しい作品です。
読み始めたらはまること間違いなしなので、皆様にお勧めしたいです!
TRPGのシステムで言えば、めっちゃ王道展開で「ダブルクロス」をやってるような感じです。
良いですね、わかりやすく異能の力を行使して、ルビ付きの台詞で必殺技叫ぶの。
実に少年誌のバトル漫画にあるような、ワクワクするものを感じます。
それだけでなく、なかなか頭の切れる主人公による推理もかなり冴えわたっています。
このあたりも物語としていいアクセントになっていますね。
伊達にカテゴリをミステリーにしていません(ただこれをミステリーと言ってしまうのはちょっとズルい気がします)。
ガッツリと中二病的バトル作品を読んでみたい方は、是非本作をお手に取ってみてはいかがでしょうか。
心根や行いがどこまでも優しく、
人間同士のあたたかな繋がりと支え合いを信じる天札詠たち「異能研究部」と、
”毒をもって毒を制す”を理念とし、
世界を望む形に変革するためには手段も犠牲も些細なものと断じてしまう「蠍會」。
これら二つの集団が、心の力……異能(ミステル)を駆使して、
おそらく相容れない願いを熱く激しくぶつけ合う謎と戦い、そして青春の物語に、
もうずっと引き込まれっぱなしです!
しかも「異能研究部」「蠍會」だけでなく、
さらに多くの組織や集団が、やはり譲れない願いをもって日々を戦い抜く情景に、
いつもハッと見入ってしまいます。
信頼と気遣いからなるあたたかな共存 VS 諦念と怒りからなる横暴なる断行、
その行く末は果たしていかに……!?
また、天札詠を初めとする人々の心情、人生、果たしたい願いも凄まじい熱量をもって、
それでいてとっても分かりやすく書き込まれてくれていますし、
多種多様にして個性豊かな心の力、異能(ミステル)の活用方法にも毎回、
”なるほど、そう来たか!”とワクワクさせられます。
ミステリーも戦闘も、純な青春の情動も、全部すっごく面白い異能力物語に、
あなたも是非ダイブしてみませんか……!?
静かな孤独の痛みと、それを包み込むささやかな温もり――この物語は、読む人の心の奥底までそっと光を差し込んでくれるようです。天札詠の〈グラトニー〉という異能は、現代に生きる私たちの繊細な感受性とどこか重なり、他者の言葉や想いを真っ直ぐ受け止めて“咀嚼”する姿に、ただの能力バトルを超えた深い余韻を感じさせます。
学園という舞台で描かれるのは、痛みも希望も静かに滲む人間模様。蠍會の歪んだ正義と、詠たちの「理解し合いたい」という静かな願いが、優しくも確かな対立を生み出し、読み進めるほどに胸の奥がじんわりと熱くなります。敵として現れる者たちもまた孤独や過去を抱え、誰もが自分だけの正義や救いを探して生きている。その等身大の苦しみや、救いを求める切実な姿が、どこまでも愛おしく思えてなりません。
ひとりの少年が「人を知る」ことで自分自身を受け入れ、仲間と歩み始めていく――その歩みの先に待つ新しい夜明けを、大切に見届けたくなることでしょう。
異能力バトル物は、バランスを取るのが難しい。
キャラが強過ぎるとバトルが薄れ、能力が強過ぎるとキャラを喰ってしまう。
そんな悩みを、見事痛快に吹き飛ばすのが本作です!
先ず以てキャラが「濃いい良いいっ……!」です。
常日頃の口調や、非日常での咄嗟の行動に、登場人物達の魂が垣間見えます。
設定段階から、余程作り込んでいる証拠かなと。
章終わりの人物紹介からでも、その片鱗は伺えます。
血の通ったキャラはかくして生まれる訳ですね。
キャラがしっかり立脚したならば、上乗せするは独創的な異能達。
読ませる時は極力シンプルで、実は応用の利く能力の数々。
キャラと異能、どちらも良い塩梅で釣り合っているからこその、このワクワク感!
「異能力バトル×青春ミステリー」とは何ぞやと足を止めた貴方に、是非読んで頂きたい一作です。
「夜の校舎が凍りつく」――そんな馬鹿げた噂、誰が信じるだろう?
けれど、それが本当に起きるとしたら? しかも、命を懸けるような代償と共に。
市立巾離高校の生徒・天札詠(てんふだ・よむ)は、ごく普通の高校生だった。
あの夜までは。
軽い肝試しのつもりだった。
騒がしい親友・芥丸大我、愛され系委員長・豊花ひのり、そして学校一の孤高の美少女・二降澪奈。
彼らとの偶然の行動が、「日常」から「異常」への分岐点となる。
不可解な現象、見えざる敵、そして「異能」と呼ばれる力。
逃げられない戦いの中、詠は問われる。
「命よりも守りたいものがあるか」と。
少年の心に宿るのは、正義でも、勇気でもない。
ただ、後悔を選びたくないという衝動だった。
衝動はやがて力となり、噂は現実へと変貌する。
これは、「一線を超えた少年」の物語。
学校ならどこにでもありそうな七不思議。しかし、この物語では「校舎の一部が夜中に突然凍結する謎の怪現象、【氷河の夜】という奇妙なものだった。
主人公の男子高校生・天札詠《あまふだよみ》は成り行きで「氷河の夜」を、半信半疑ながらも2人の友と確認のために夜の学校へ乗り込むが、そこに現れたのはクール・ビューティで人を全く寄せ付けない先輩・二降澪奈だった。
二降先輩と出くわしたことで、物語は急展開。異能を用いた能力バトルへと天札詠は巻き込まれていくことになる。
感想:序盤から、学園ものプラスミステリーな要素があり、さらには異能バトルは驚くほど大迫力!
とてもオススメです💖
異能バトルの“非日常”と、青春の“日常”が交錯する――このライブシーン、圧巻です!
個性豊かな仲間たちとの距離感や掛け合いがリアルで、「推し」と一緒に盛り上がるワクワクが、ページ越しにも熱気となって伝わってきました。
アイドルのライブ描写も臨場感たっぷりで、“好き”や“憧れ”のパワーがまっすぐ心に響く。
雨雨レインの歌に込められた「生まれ変わり」や「虹を見せる」というメッセージが、物語の芯を支えていて、まさに青春ミステリー&群像劇の真骨頂!
物語の謎や伏線もしっかり張られつつ、読後は「自分もここにいたかった!」と思わせてくれる、疾走感ある青春物語です。
ライブを体感したい人、異能×青春ミステリーが好きな人にぜひおすすめ!
ChatGPT に質問する
一気に読んでしまいました。まずキャラクターが魅力的。主人公の詠をはじめとした異能研究部のみんな、ひとりひとり応援したくなります。敵キャラもただの憎まれ役ではなく、それぞれの背景や思想が描かれていて、単純な善悪だけで割り切れない深みがあります。
ギャグや日常パートの軽快さも絶妙で、ダークな世界観との良いコントラストになっています。
戦略的で独創性のあるバトルシーンは、頭脳戦好きにはたまらないと思います。ルールや制約をちゃんと定めているからこそ、面白い駆け引きを描けているんでしょうね。
異能バトルやアクション系が好きな人、キャラの成長や絆に心揺さぶられたい人……ぜひオススメです。