わたしといとこ
第7話
これはわたしといとこが体験した話です。
私が小学1年生の時おばあちゃんの家に行きご飯を食べに行くことになり玄関で私とおばあちゃんは座って靴を履いていました。
すると急におばあちゃんは目を閉じて玄関の壁に寄り掛かったまま動かなくなりわたしは「ばあちゃん起きて!ばあちゃん!起きて!」と叫んでました。
すると母と父がきて急いで救急車を呼びおばあちゃんは病院に運ばれました。
でもおばあちゃんはそのまま亡くなりました。
でも私はまだおばあちゃんが亡くなってしまったことがわからず泣いている母に「ばあちゃん早く起きるといいね」といいその日はおばあちゃんの家に帰りました。
すると同い年のいとこもおばあちゃんの家に来ていました。
当時はいとこと遊べるのが嬉しくて2人で遊んでいました。
すると病院にいたはずのおばあちゃんが家にいました。
わたしは「ばあちゃん起きたと?」といいおばあちゃんは「2人ともこっちおいで冷蔵庫の中に桃が入っとるけん3人でこっそり食べよか。」と言ってきました。
おばあちゃんは私たちが来ると絶対にフルーツを用意してくれていました。
なので母達にはおばあちゃんが帰ってきたことを知らせず3人で桃を食べました。
桃を食べ終わるとおばあちゃんは「ばあちゃんはもういかんといけん。」といい私たちを寝室に連れて行き「早く寝らなんよ。おやすみ」といい部屋を出て行きました。
そして朝になり母から起こされてリビングに行きました。するとそこにはおばあちゃんがいなかったのでいとこと私は「ばあちゃんは?」
と言いました。
すると母達が「ばあちゃんはもうおらんとよ」
「天国にいかしたよ。」など意味がわからないことを言ったのでいとことわたしは
「昨日の夜ばあちゃんと3人で桃食べたよ。」
「冷蔵庫にちゃんと入ったったもん。」といいました。
すると母達は「あんたたちはばあちゃんに可愛がられよったけんね。最後に会いにこらしたったい。」と言われました。
いとことわたしはその時は意味がわかりませんでした。
でも葬式が終わりおばあちゃんが骨になった時2人とももうおばあちゃんはいなくなったんだと思わされました。
そしてこの出来事だけはいとこもわたしもはっきりと覚えています。
なので私たちはおばあちゃんの命日にはいつも桃をおばあちゃんの写真といとことわたしで食べています。
私の体験談 @MioM__
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。私の体験談の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます