第十五章 決断、そして新たな始まり
リックたちは、エルドの協力を得て、王家の杖を再び古代の祭壇に封印するための準備を始めた。それは、古代の知識と、リリアの魔法、そしてエルドの力が必要な、長い過程だった。
封印作業の間、リックはしばしば、自分の幼いころの夢について考えた。村人たちを救いたいという思いは変わらない。しかし、その方法は、王家の杖に頼るのではなく、自分の力で見つけるしかない。
数日後、古代の祭壇での封印作業は完了した。王家の杖は、再び祭壇の上で静かに眠りにつき、その偉大な力は、古代の魔法のエネルギーによって強固に封じられた。
エルドは、リックたちに感謝を述べた。
「お前たちは、正しい選択をした。偉大な力を前にしても、欲望に囚われず、世界のバランスを守ることを選んだ。お前は、真の勇者だ」
リックは少し照れ臭そうに微笑んだ。
王都に戻ったリックたちは、冒険者ギルドに事の顛末を報告した。ギルドマスターは、彼らの功績を称え、多くの金貨と報酬を与えた。しかし、リックたちは、その金貨を村の復興のために使うことを決めた。
リックは、再び村に戻り、両親や村人たちに前例のないすべてを語った。村人たちは、リックの成長を喜び、彼の決断を支持した。リックは、王家の杖の力ではなく、自分の力で村をより良い場所にするために、新たな一歩を踏み出し始めた。
リリアは、古代の文献の研究を続け、古代の魔法の知識を世界に役立てることを決意した。アイシャは、再びガレスとゼフと共に、世界の平和を守るための冒険を続けるだろう。ガレスとゼフもまた、リックたちの成長を誇りに思い、それぞれの道を歩み始めた。
王家の杖を手に入れるというリックの幼いころの夢は、形を変えて実現したと言えるだろう。彼は、偉大な力に頼るのではなく、自身の力と、仲間との絆を信じ、世界をより良い方向へと導くための冒険を、これからも続けていくのだから。
迷宮の果てに見た真実 小世 真矢 @march200305
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