この問題は「ひっかけ問題」です!
まみ。
ひっかけ問題にひっかからず、ひっかかり方を3日間も悩む
休み時間に同級生と会話をしている。
「ひっかけ問題です!」
「よし来い!」
「1時間に2分進んでしまう時計がある。今、12時です。3時間後に、その時計は何時何分を指しているでしょう?」
「12時6分?」
「…。」
「あっ!そっか、ひっかけ問題だった。もう一回だけチャンス欲しいな。」
「もういいよ…。」
「えっ?」
「もう正解でいいよ…。」
「正解なの?全然ひっかけ問題じゃないよね?」
「もういいから…。」
翌日の休み時間。
「昨日の問題って、ひっかけ問題って言えば、普通に答えないだろうっていう、逆をついた問題だったんでしょ?」
「それマジで言ってんの?」
「あれ?違うのか…。一晩しっかり考えたんだけどな…。」
「えっ?一晩考えたの?」
さらにその翌日の休み時間。
「あのひっかけ問題、とうとうわかったよ!」
「…。」
「ひっかけ問題ってのが嘘だったんだ?」
「…。」
「つまりひっかけ問題ってのが、ひっかけだったとか?」
「もういいから忘れて…。問題を出した人が、恥ずかしくなるから…。」
「えっ?今度は絶対そうだと思ったのにな…。」
そしてさらに翌日の休み時間。
「今度こそ自信があるよ。」
「もう本当にいいから…。」
「答えが気になって仕方がないんだよ。」
「いや、だから答えはもう答えたでしょ?」
「3時6分でしょ?」
「えっ?正解!あ、いや、正解じゃないや…。」
「これはかなり面白い問題だ。なかなか正しい答えにたどり着けなかったよ。」
「いや、だから正しい答えには、数日前に速攻たどり着いてたでしょ?」
「他の人にも出してみよっと。」
「えっ?ちょっと、恥ずかしいからやめてよ!」
他の同級生に同じ問題を出してみる。
「1時間に2分進む時計があります。今、12時です。3時間後には、何時何分になっているでしょう?」
「3時6分!」
「マジか…。」
「あれ?違った?1時間2分ずつ進むから、3時6分だと思うけど…。」
「マジか…。」
大切なことなので、2回言ってしまう。
他の同級生たち何人かにも試してみる。
「早い者勝ちです!問題!1時間に2分進む時計があります。今、12時です。3時間後は、何時何分?」
「3時6分!」
「計算、はっや!負けた〜。」
「でもなんでそんな算数の問題を出したの?」
「答えは12時6分でした…。」
「えっ?12時6分?どういうこと?」
「マジか…。」
大切なことなので、もう一回言ってしまう。
「もしかして2分進むって、そういう意味か…。」
答えを聞いて、徐々に気がついた人も現れ始める。
「ほらほら、間違えるのが普通~!間違えない人がおかしい~!」
なぜか一発で答えられた人が、おかしいノリになっている。
「こんなことなら、すぐ誰かに問題を出していれば、3日間も悩まなくて済んだのに…。」
「やーい!ひっかからなかった人が、一番ひっかかる問題でした~!」
どうやら一発で答えられた人が、損をした問題だったようだ。最もひっかかったのは、問題にひっかからなかった人なのかもしれない。
(完)
この問題は「ひっかけ問題」です! まみ。 @mm2445
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます