希望のシードとチェーン
風波野ナオ
希望か鎖か。運命を賭けて、今日もボタンを押す
僕は今日もスマホで全生成ボタンを押す。
AI生成の物語がシードに変換され、投稿サイトにアップ。即AIで解析評価。人間が見るのは、AI生成の順位だけ。僕はなんとなくチェーンを連想する。
投稿サイトのシードをAIに入れれば、そこからドラマやアニメをお好みのキャラで見られる。最近TVもこの方式だ。もっとも見栄え良いキャラは金がかかる。一般人はペラい無料版だ。
ともかく僕の結果が出た。
「全世界の一億位、選外です」
百位以内に入ればどこかで使われ、晴れて天上人の仲間入り。脚光と名声が待つ。
「昨日は五億位です。惜しい。投稿前解析すればもっと順位が上昇します!」
今までと違うメッセージが表示された。投稿前解析をしたいが、高価な機材が必要だ。
達成感は絶望で上書きされる。
何も無い僕が頼るのは自身の運だけ。それは希望という種、あるいは鎖かもしれない。
だとしても、明日も僕は押す。見えない鎖を断つ為に。
<了>
希望のシードとチェーン 風波野ナオ @nao-kazahano
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます