拝読しました!
最初の「序」で世界観がすぐに分かり、この物語の舞台へ自然と入り込むことができました。
シリアスな空気とコメディ的なやり取りが程よく混ざり合っていて、全体としてとても読みやすく楽しかったです。
日常と非日常の対比がしっかり描かれており、キャラクターたちの関係性も鮮やかに浮かび上がっていました。
特に主人公の立ち位置と、それを取り巻く人物たちとの対比がこの作品ならではの魅力を強調していたように思います。
細部の展開はここでは触れませんが、王道の面白さと独自のセンスが組み合わさり、強く印象に残る物語でした。
小柄で華奢で年相応の体型の女子中学生が、コスプレのような学生服を身にまとい、怪異と戦う。
そんな一見ライトな設定ながら、地の文は重厚かつ緻密で、読み応えは抜群です。
Web小説では行間が空いたものが多い中、本作は文章がみっちりと詰まっており、安心感のある密度の高さが特徴的です。
「B6サイズの二段組みでじっくり読みたい……!」と感じるほど、じっくりと物語の世界に浸れます。
壱を読みおえた時点では、物語が一章ごとに区切られており読みやすいです。
じっくりと文章を味わいたい人におすすめです!
【気になった点(※批評OKとのことなので少しだけ)】
・地の文の情報量が多く、情報が一気に流れ込んでくる感覚があるため、Web小説としてはやや重厚すぎる部分もありました。
地の文での情報ラッシュも紙なら気になりませんがWebだとどうしても……。
大事な設定が書かれていそうなこともあり、斜め読みをしすぎると話に置いてかれてしまいますし
→掛け合いの中で設定やキャラの個性を表現すると、スムーズに読みやすくなるかもしれません。
・戦闘シーンの動きや表現は非常に魅力的です。ただ、通常の地の文とテンポが同じなので、戦闘シーンだけセンテンスの長さに変化をつけたりすると、アクションのインパクトが際立ち、さらに臨場感が増しそうです。