語られることで実体化する怪異――その日常はすぐ隣にある。
- ★★★ Excellent!!!
主人公・水流城智磨の“二つの日常”が丁寧に描かれた第一話。 昨夜は怪異と斬り結び、昼は中学校で睡魔との闘い――。
特等怪討という最強の肩書きを持ちながらも、授業で寝てしまい親友にノートを借りる。弁当はシンプルな自作、でもそれを「完璧」と言い切る。そんな彼女のギャップに、人間らしさと可愛さが詰まっています。
特筆すべきは“日常と非日常が地続き”という世界観。単なるバトルアクションではなく、“語られることで実在化する怪異”というホラー的リアリズムが背景に潜んでおり、読後の余韻を残します。
ここから「七不思議」と「怪異」がどう交差していくのか、楽しみで仕方ありません!