この物語は何度俺たちの度胆を抜けば気が済むのだ!?
- ★★★ Excellent!!!
罪の重さが力になるクソみたいな街と、それをぶち壊したいと望む無罪の少年。そして、彼の前に颯爽と現れる怪しいおねーさん。
導入からして心をグッと掴んで止みませんが、驚くべきことに上記はこの世界のほんの表層に過ぎません。
魅力的な登場人物たちが織りなす軽妙なやり取りや外連味溢れる異能バトルアクション。その水面下で複雑にもつれた世界の謎が紐解かれ、その果てに真に糾されるべき罪が白日の下に晒される。その過程こそまさしく「解体」。巧緻極まるストーリー展開は、幾度となく読者の度胆を抜くこと請け合いです。最後までこの作品を読み終えた時、あなたはタイトルに込められた本当の意味を理解することになるでしょう。
まあとりあえず騙されたと思って第七話まで読んでみてくださいよ、絶対に損はさせませんからマジでマジで。
一読者として続編を心待ちにしております。勿論書籍で。