古き良き? 否。これこそが「ファンタジー」だ!

海外ファンタジーの名作群を夢中になって読み耽った子供の頃。この作品を読んでいると、あの輝かしい時間を思い出します。

重厚で骨太な読み口。緻密に作り込まれた世界観と、読者にストレスを生じさせないよう計算された段階的な情報開示。謎が謎を呼ぶ展開と、ストーリーが進むごとに広がっていく世界。ハードながらも温かな人情に溢れた物語。そして何よりも、冒険者シグの有無を言わせぬカッコよさ。

今の時代においてはファンタジーといえば二言目には様々な枕詞がついて回るようになりましたが、これこそが俺たちが読みたかった「ファンタジー」だ! と声を大にして叫びたくなるような作品です。

(5/26追記)
三章まで読了した上で重要なことをお伝えします。この作品では極めて良質な女師匠成分を摂取できます。重要なことをお伝えしました。

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