息苦しい教室で一人、断りきれなかった掃除当番の仕事を進めるわたし。そんなわたしに声をかけてくれたあなた。その出来事をきっかけに、廊下で短い言葉を交わすようになります。近くなる距離に嬉しさはあるものの、それ以上は踏み込めない想いもあって。かつて学生時代に抱えた淡い想いが蘇り、もどかしさを覚えます。卒業式の日にわたしの心の中で溢れる言葉が、あの子に届いてほしい。そう祈りながら読んだ先にある光景は。
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