猫さんとアメリカ

猫さんとアメリカ

猫さん「猫ぱんち！　うにゃにゃにゃ！」

アメリカに１５のダメージ！

アメリカ「ハッハー！　私のヒットポイントは３億３千万ですよ！」

アメリカの理不尽な圧政に反旗を翻した猫さんは一匹で、懸命に戦い続けるものの。

しかしアメリカの強大なヒットポイントを前に、有効打を与えられないでいた。

自信満々の様子で、猫さんの攻撃が自分には通じないことを誇示するアメリカ。

猫さん「くっ、これが超大国の威信というものか！　でも負けないにゃ！　うにゃにゃにゃ！　にゃー！」

猫さんは言葉では表現できない程の闘志を燃やし、体を激しく揺らしながらにゃんプシーロールで再びアメリカに向かって突撃します。

アメリカに３２のダメージ！

しかしやはり猫さんの攻撃は、アメリカに大したダメージを与えられませんでした。

アメリカ「ハッハー！　身体の回転運動を利用して攻撃力を上げるとは、なかなか面白い戦い方だね！　でも君の攻撃はまだまだ私を倒すには足りないよ！」

アメリカの反撃！

猫さんに１８０のダメージ！

吹っ飛ばされる猫さん。

しかし息を荒らげながらもなんとか立ち上がり、再び攻撃を仕掛けます。

とはいうものの、３億３千万あるアメリカのヒットポイントはなかなか減りません。

猫さんの攻撃は効果を上げられていませんでした。

すると、近くの木の陰から他の動物たちが姿を現します。

ウサギさんやリスさん、鳥さんたちが次々と集まり、猫さんをサポートするように身構えます。

なんと！

彼らは猫さんを助けるために、強大なアメリカ相手についに立ち上がったのです！

ウサギさん「頑張れ、猫さん！　私たちも力を合わせてアメリカと戦うよ！」

リスさん「うん、アメリカなんかに絶対に負けないんだから！」

鳥さん「やってやる！」

猫さん「も、森のみんな……！！　かたじけない！」

猫さんは仲間たちの応援を受けて、再びアメリカに立ち向かいます。

アメリカに１５のダメージ！

アメリカに１５のダメージ！

アメリカに１５のダメージ！

アメリカに１５のダメージ！

アメリカに１５のダメージ！

アメリカに１５のダメージ！

アメリカに１５のダメージ！

アメリカに１５のダメージ！

塵も積もれば山となる。

猫さんと森のみんなの攻撃により、アメリカのヒットポイントが少しずつですが減り始めました。

アメリカ「なかなかやるじゃないか！　よろしい、そろそろ私の本気を見せるとしよう！　これが私を世界最強たらしめる超大国の軍事パワーだ！」

アメリカは究極の力を解放しました。

その周囲に強力なエネルギー力場が発生します。

猫さんと仲間たちは、その迫り来る強力な攻撃に立ち向かう覚悟を決めました。

猫さん「私たちが仲間と力を合わせれば、必ず勝てるはずだよ！」

ウサギさん「その通り！　みんな、集まって！」

リスさん「一緒に頑張ろう！」

鳥さん「そうだね！」

仲間たちが一つになり、猫さんの周りを取り囲みます。

すると！

アメリカ「な、なんだ！？　何が起こっているんだ！？」

猫さんたちがキラキラと輝き始めたのです！

世界中の動物たちから、猫さんたちに力が集まってきたのです！

猫さん「一人の力では世界最強のアメリカは倒せない！　だけど世界中の動物たちがその力を合わせれば、倒せないものなど――――ない！！」

猫さんの身体が金色のオーラで包まれていきます。

猫さんは今、１０００年に１人現れるというスーパー猫さんへと超進化を遂げたのです！

ウサギさん「行くぞアメリカ！」

リスさん「世界中の動物パワーを見せてやる」

鳥さん「うぉぉぉぉ！」

さらに金色のオーラをまとったスーパーウサギさん、スーパーリスさん、スーパー鳥さんとなった仲間たちが続きます。

アメリカ「ならば私も本気を出すとしよう！　パトリオットミサイル！」

アメリカがここまで温存していた必殺のミサイルを放ちました！

その数なんと１万発の一斉射撃です！

しかし全世界の動物たちの力を集めスーパー猫さんとなった猫さんたちは、その全てを迎撃しました。

アメリカ「なっ、私の世界最強のパトリオットミサイル一斉射撃が！？」

動揺したアメリカにスーパー猫さんたちは最後の攻撃をしかけました。

アメリカに１５００万のダメージ！

アメリカに１５００万のダメージ！

アメリカに１５００万のダメージ！

アメリカに１５００万のダメージ！

アメリカに１５００万のダメージ！

アメリカに１５００万のダメージ！

アメリカ「馬鹿な！？　この私が負けるというのか！？　ぐぁぁぁぁぁ――！」

猫さん「アメリカ。お前はたしかに強かった。だがお前は負けた。己を絶対強者と過信し、弱者の声に耳を貸さずいたずらに虐げたお前は、既に裸の王様だったのだよ」

………

……

…

そしてついにアメリカを打ち倒したのです！

こうして猫さんとアメリカの戦いは猫さんの勝利で幕を下ろしました。

しかし安心してはいられません。

たとえアメリカを倒しても、第２第３のアメリカが現れることでしょう。

猫さんたちの戦いは、まだまだ終わらないのです。

（メロンブックスでラノベを買おうと思ったらVISAが使えないことに怒りを覚えて書きました！）