後編 犬島さんちの愛のカタチ
―― 2025年 2月 ――
僕と
最近、
僕は、琥珀姉ちゃんに会いたくなると、敦司が描いてくれた琥珀姉ちゃんと僕の2ショットのイラストを見て、琥珀姉ちゃんとの思い出を振り返るんだ。
僕は琥珀姉ちゃんと同じで生まれつき心臓が弱い。丑之介は生まれつき
パパを育ててくれた
僕の家族は、全員個性的!
市役所のケースワーカーさん、
パパの
僕ら兄弟は、市役所のワーカーさんや
愛犬三郎は、
元気なのは、ママだけ。
家族全員が、無理のない範囲で工夫《くふう》しながら明るく楽しく暮らしている。
それが、僕の家族。
―― 2025年バレンタインデー ――
(
菊一郎:「
長子:「
菊一郎:「僕、みんなと同じ様にスタスタ動き回れないし、みんなと同じ様には稼げないでしょ? 障害年金も貰わないし、今できることを頑張ろうと思っても、お金にはならないライフワークだし。長ちゃんに経済的に
(
長子:「
菊一郎:「
長子:「菊ちゃんは、ズルくないよ! 逆に
菊一郎:「僕は、自分の性別で
僕は結局、どっちでもないって、
僕らは自分で自分の性別を確認することも許されないのかな…… 、と思うと気持ちが沈んでくるの。」
長子:「
(長子は菊一郎を
(肩を
長子:「障害者や持病がある人だからといって、全ての障害者や持病がある人が仕事ができないとか弱者だとか決めつけて、障害者や性的少数派の人や介護を要する人たちを、自分たちが養ってやってるんだと言って上から目線で見下して見ている人が多い世の中の
菊一郎:「僕のせいで、子供たちや長ちゃんが、嫌な気持ちになっていたらと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになるの。」
(声が
長子:「セクシュアリティが他の人と違っていても働けるし、障害があっても、持病があっても、介護を要する人であっても、通勤することは難しいかもしれないけれど、在宅ワークの場があれば働ける人は沢山いるのに!」
菊一郎:「長ちゃんが言うように、セクシュアリティが他の人と違っても働いている人はいるよね。障害があっても、持病があっても、介護を要する人であっても、在宅ワークの環境が整っていたら働ける人は沢山いる。」
長子:「そうなの!
菊一郎:「働くことは環境が整えばできるけど……。僕は、知らないうちに誰かを傷つけているかもしれない。
史ちゃんと長ちゃんの気持ちを傷つけちゃっていたかもしれない。そう思うと、申し訳ない気持ちになる。洋服を着ている人とのハグは大丈夫だけど、
長子:「あのさ菊ちゃん、知らない間に誰かを傷つけているかもしれないのは、
菊一郎:「確かに、性別の分類は、もっと細かく分けられていたら助かる。」
長子:「でしょ? 男性の肉体を持つ人を更に、心が男性、心が女性、心が男性でも女性でもない人、心が男性でも女性でもある人、心の性別が分からない人に分けちゃえば良いだけじゃないの? 女性の肉体を持つ人も同様に分けちゃえば良いだけでしょ?」
菊一郎:「僕も
僕の経験なんだけど、男性とも女性とも一緒に入るのに抵抗があったの。
例えば、集団行動でお風呂の時間が60分ある時、男の体を持つ人は男風呂、女の体を持つ人は女風呂に分けるまでは良いけど。
更に、心が男性、心が女性、心が男性でも女性でもない人、心が男性でも女性でもある人、心の性別が分からない人の5グループに分けて、60分を12分ずつに分けて、順番に入れたら良かったなぁ……、と考えていた。」
長子:「私もそう思うけど、思っているだけでは、
菊一郎:「長ちゃん、聞いてほしいことがある。1度しか言わないからね。
僕は、世間の多くのお父さんとは違うけど、子供が欲しくてみんなの親になった責任があるから、僕がまだ歩けていた頃は、子供たちがまだ小さくて危ないから、我慢して手をつないで歩いていたけど、結局、無理が
だから、長ちゃんや子供たちには伝わってないかもしれないけど、僕は、子供たちも、長ちゃんも、サブちゃんも、
長子:「菊ちゃん、ありがとう! 私は菊ちゃんのその言葉だけで充分幸せだよ! 少しは元気出た?」
菊一郎:「うん!ありがとう! 元気出た! 長ちゃん大好き!人としてっ!」
(少しずつ前向きになる菊一郎。)
(
貫太:「僕の家族は、障害や病気があっても、セクシュアリティっていうのが
(貫太は、胸を張って、
2025年のバレンタインデー、いろいろなカタチの愛が生まれますように!
――
バレンタインデー企画 犬島さんちの愛のカタチ(前編・後編) たこやきこうた @takoyaki-cottasan
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