「新手の嫌がらせ」が黒歴史のその後の話。

逢坂 純(おうさかあつし)

僕は新手のいやがらせをしているのか否か。

僕が統合失調症になってから20余年が経ちます。

その間に、僕が嫌がらせと思っていたことは、実は僕の方が被害者ではなく加害者だったのではないかと、思うことがあります。

それは、日向ぼっこをしている冬のベランダで、聴こえてくる中学生の声や、ご近所さんの声でそう思うようになりました。

「せっかく私たちが作ったのに……」

向こうの通りに住む家から風に乗って流れてくる声です。

「一般人だって」

通りを歩く中学生の女子二人の声です。

この世界は「彼ら」が作ったものなのです。

そこに僕が何の間違えか紛れ込んでしまって、僕はこの世のルールを知らないが故にこの穏やかな世界を崩壊へと導いているのです。

その世界は、特別な人たちによって作られていたのです。

そこに「一般人」の僕がその特別な人種と間違えられて紛れ込んだのです。

だから、僕はそこでは特別に用意された「出来事」や「交友関係」を偶然を装って体験させられえているのです。

僕以外のすべての人は、そのルールに従って動いているのです。

僕だけがそれを知りません。

これは「医者」からも「家族」からもずっと言われ続けてきたことなのですが、それは「僕の頭の中だけの事実」なのです。

それでも頭の中では実際に起こっていることなのです。

だから、誰も理解できない、共感してもらえない、頭のおかしい人の一言で済まされてしまうのです。

僕が経験するもののすべては、その「彼ら」が作った本物の世界ではないのです。

これは現実と妄想がごっちゃになっているのでしょうか。

それとも、「事実」を「虚構」で隠そうとしているのでしょうか。

僕は眠りに就いて、20余年経っていてその夢の中の現実をさまよっているのでしょうか。

その夢の中には、決められた予算があってそれだから僕は収入が無いのでしょうか?

その予算の余った僅かなお金で日々、生活を強いられているのでしょうか。

世界は突然、終わることはありません。

だけれども、僕が死んだら「彼ら」はやっと「僕の頭の中の世界」から解放されるのでしょうか。

僕が死んだら「彼ら」は、「家族」は、「友人」はホッと胸を撫で下ろすのでしょうか。

僕は死にません。

毎日、健康な食事を両親に食べさせてもらっているからです。

しかし、突然死ぬかも知れません。

2年間辞めていた煙草を、また吸うようになったからです。

「彼ら」はあと何年、あと何日と、僕の死ぬのを今か今かと待ちわびているのでしょうか。

与えられた幸せを、僕の頭は「生き地獄」と考えるのでしょうか。

それとも僕こそが「彼ら」にこの世界を「生き地獄」と感じさせているのでしょうか。

多分、僕は死ぬまでその真実を知ることはありません。

友人は僕の妄言を「事実」ではないけれど「真実」だと言います。

だから助かる道はないのです。

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「新手の嫌がらせ」が黒歴史のその後の話。 逢坂 純(おうさかあつし) @ousaka0808

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