概要
どうか触らないで、離さないで
「俺の名前はアーズィム・アル=マシュリク。マシュリクの現人神たる偉大な王、ムスタファの四番目の息子だ。マシュリクの名において、叶わぬことなど何もない。アーズィム・アル=マシュリクの名のもとに、その婚約を破棄しろ」
「普通に、嫌です。私はあなたのことなんてこれっぽっちも知らないし、あなただって私のことも、婚約者のこともこれっぽっちも知らないでしょう。王子だかなんだか知らないけど、ヴォワティール王国は人権先進国なんです。そんな馬鹿な命令が聞けるものですか」
王立フロラシオン高等学術院に通う16歳のセリーヌ・ボーヴォワールは、冷ややかな目つきで目の前の男の頭の先から爪先までを見た。
※長編作品「盲目の令嬢にも愛は降り注ぐ」と同じ世界観なので、一部のキャラクターの詳細などについてはそちらをご覧
「普通に、嫌です。私はあなたのことなんてこれっぽっちも知らないし、あなただって私のことも、婚約者のこともこれっぽっちも知らないでしょう。王子だかなんだか知らないけど、ヴォワティール王国は人権先進国なんです。そんな馬鹿な命令が聞けるものですか」
王立フロラシオン高等学術院に通う16歳のセリーヌ・ボーヴォワールは、冷ややかな目つきで目の前の男の頭の先から爪先までを見た。
※長編作品「盲目の令嬢にも愛は降り注ぐ」と同じ世界観なので、一部のキャラクターの詳細などについてはそちらをご覧
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!鮮やかに覆る運命の盤上
舞踏会の華やかな雰囲気の中で、静かに息を潜めていた少女が、ある一言によって物語の渦へと巻き込まれる。思わず二度見したくなるほど強引な求婚に、毅然とした態度で応じるセリーヌの聡明さが際立っていました。
人生が決まっているかのように思えた中で、突如として現れた異国の王子。自信満々で大胆な彼に振り回されながらも、セリーヌは簡単に流されることなく、芯の強さを貫こうとします。しかし、心の奥に芽生えるわずかな揺らぎ。実は彼女自身が一番戸惑っているのかもしれません。
決められた道を歩むのではなく、自らの意思で未来を選び取る——そんな予感を抱かせる結末に、彼女の選択がどのような彩りをもたらすのか、…続きを読む