破る習慣
クライングフリーマン
破る
破る
そんな大したことではない。
去年11月、母が亡くなった。法事は「百日法要」以外は終っている。
相続の為の「遺産分割会議」もやった。
遺品整理は、資料ファイル35冊を整理、処分した。
自分自身の荷物の整理(終活)を始めた。
私は、「母の為に作った習慣」を「破る」ことにした。
例えば、電話の受話器を可動にし、関連ブツをその下に配置した。
脳梗塞で入院、介護生活に入って、救急車を呼んだ日が最後の腰かけになった椅子の配置換え。
遺品整理は、「思い出整理」。闇雲に廃棄すればいい訳ではない。
お盆に帰る時までに、少し片付いていれば、喜んでくれるだろう。
ジコマン?結構でしょう。
明日も片付けだ。もう「引っ越す」手配は要らないのだ。時間制限もない。
のんびりやるさ。
―完―
破る習慣 クライングフリーマン @dansan01
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます