概要
心を奪われた、あの日から。
「貴女のことを、ずっと探していました」
真昼の青空に花火が上がる。
この感情を、言葉にするならなにだろう。
お礼を言いたかった。
この羽根について知りたかった。
それは嘘じゃない。
あけましておめでとうございます。
それもいいかもしれない。
美しい人だった。切れ長の一重に、鮮やかな赤い唇。腰まである墨のような艶やかな黒髪がさらさらと白のアオザイに線を描いている。
そう言って口許を隠す仕草をしたとき、彼女の異形に気付いた。
アオザイの袖から覗く手は、鳥の羽根だった。
旧正月のベトナムを舞台に起こる、少年の不思議なお話。
真昼の青空に花火が上がる。
この感情を、言葉にするならなにだろう。
お礼を言いたかった。
この羽根について知りたかった。
それは嘘じゃない。
あけましておめでとうございます。
それもいいかもしれない。
美しい人だった。切れ長の一重に、鮮やかな赤い唇。腰まである墨のような艶やかな黒髪がさらさらと白のアオザイに線を描いている。
そう言って口許を隠す仕草をしたとき、彼女の異形に気付いた。
アオザイの袖から覗く手は、鳥の羽根だった。
旧正月のベトナムを舞台に起こる、少年の不思議なお話。
₍ᐢ⑅ • ༝ • ᐢ₎とってもありがとう!
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