幻獣のいる世界①コボルトは、人間好きだから…大活躍!

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 人間大好き異世界の幻獣は、上手く使え!かくされた幻獣と王を見れば、介護不足とは言わせない♪

 幻獣は、何のためにいるのか?

 「幻獣を、上手くあやつれ!かくされた物件ほど、介護に適したものはない」

 それが、今回の教訓だ。

 この国の国王はしょぼいじいさんだが、城は、ハイクラスの剣士や賢者が視察に訪れるほど立派。

 城の裏手には、城を10以上も並べた広さを持つ森が広がる。

  3年ほど前、うっとうしいその森の木々をきれいに刈ったら、ツタを巻いた古い塔が現れた。

 「何だ、この塔は」

 国王に相談しようにも、どこにいってしまった。

 「かくされた物件」

 「国王もかくされた」

 塔の建つ場所から考えれば、城とつながっていると思われるのだが?

 「こっわ…」

 この塔の存在に気付かなかったのは、深い木々でかくされていたからだろう。

 塔の 1階部分にある扉には、鍵がかけられている。

 そんな塔に、謎の女性が出入りしているといううわさが流れた。

 何者?

 皆、かくされていた物件、謎の塔についてびくびくするばかり。

 「あの塔は…」

 「やめろ。よけいなことを言って、塔の中の者に呪われたくはない」

 そうしていたら、博識な賢者が城にやってきた。

 「あの塔には、 1人のおじいさんがおってな…」

 「そうなのですか、賢者様?」

 「塔の中に、女性が入っていくのを見たか?」

 「はい」

 「女性は、人間ではない」

 「え!」

 人間ではないその女性は、塔の中からおじいさんを連れ去るのが仕事という。

 塔を訪れる女性は、 1人ではないとか。

 「おじいさんは、 2, 3日したら、元気そうに塔に戻ります」

 「賢者様!どういうことです?」

 「塔に入る女性が、変わるのですか?」

 「まさか、変身の儀式?」

 城の者たちが塔を見にいくと、塔の入口で、塔に住むおじいさんを連れ去るという女性とばったり鉢合わせ。

 身なりは、人間と変わらない小柄な女性だ。

 「あなたは、おじいさんを連れてどこにいっているのです?」

 聞くと、女性は笑って答えた。

 「介護施設ですけど?」

 …え。

 「あ、あなたは…」

 「私はコボルト。人間ではありません。コボルドともいって、人間大好き妖精です!」

 異世界の介護現場も、人手不足。

 だからさ、家事全般が得意な幻獣は、介護の分野でも活躍させてあげるのが正解なのさ。

 「これ!少し静かに…あ」

 塔から、国王のじいさんが出てきた。

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