美しい文章で綴られる妖しい物語
- ★★★ Excellent!!!
流浪の賢人とその弟子のシリーズ作品。
羽、10、命令三つのお題を各話で使って綴る三つの物語。
流浪の賢人の名は道登(どうとう)法師、弟子は制多(せいた)。
二人の出会いは、制多が七歳の時。シリーズを最初から読んで行くと、二人の関係と制多の成長が見えてくるのだが、それはまた、別のお話。
一話目は安倍晴明と共に、鬼女退治。
二話目は制多が十年前に出会った姑獲鳥の美弥と、雲に乗る術を極める話。
三話目は、弁慶の命を救う話。
道登は不老不死の仙術を極めていて、見た目は二十七歳くらいのイケメンだが、実は千年以上の年を生きている。
流れるような美しい文体で綴られる妖しい物語。
読むと道登と制多のキャラに惹かれてしまいます。是非読んでみてください。