もう最高かよ、と言いたくなるような、癒しオーラ全開の一篇です。
トムとニコの二人組は、電車に乗って田舎にある「おばあちゃんの家」へと行く。
その旅ののんびりとした感じというのが、また読んでいて心地が良いのです。「可愛い女の子と二人で電車の旅」、「周りに見えるは日本の原風景とでもいうような田舎の景色」と。
卵かけごはんを食べるシーンの美味しそうなこと。そして、トムが連れてきた使い魔の「牛頭」と「馬頭」というちっこい鬼さんたちが鶏に乗ってレースをしたり、遊び疲れて卵を抱いて眠っちゃったり、可愛くて微笑ましいシーンも随所に挿入される。
田舎への旅行という非日常ののんびり感が味わえ、更にプチファンタジーな小鬼たちの姿に癒される。
読者をとことんおもてなししてくれる、「素敵んぐ」な作品でした。