THEKGUREVIVAL-神宮皇學館大學異聞録-
JULIUS
第Ⅰ章-THEBARTH-
安政7年(1860)4月
江戸城では幕臣である織野坂友禅は伊勢守である阿部正弘と嘲笑していた。
「伊勢守?それは本当かい?ハハハハハハハハ」
「この日本が攻められるってまた尊皇派の与太話を申してるのか?友禅、日本は最近に入り異国の船が視られるぞ」
「だよなぁ!?だが、それだけじゃねぇっうことさ。異国の船がうろついてるのは本気でこの日本を取りに行く現れなんだろ?じゃなきゃぁ、偵察は送らんぞ」
「上様の耳に入らぬようには気を持たせているがね。他の老中や幕臣は騒ぎ立ててているぐらいしか・・・・」
織野坂友禅は幕臣の中でも若くこの時25歳であった。先輩でもある伊勢守阿部正弘は35歳であった。腹を割って話せる中であり、友禅にとっては先輩であり親友である。
「そういや、友禅に訊きたかったことがあってだな・・・その
「あちゃー、
「それなら、そうとだが、上様の耳に入らぬようにはしているが、この日本を脅かすのではないかと嘉永3年(1850)~安政6年(1859)この9年間で幕府側が行ったのが安政の大獄。よって幕府を憎みだす藩や攘夷運動を起こした志士たちによる斬りあい、友禅?この世界を牛耳る支配者ってなんだ?」
「伊勢守?気に病むな。支配者ってのが黙示録を現実に起こそうとしてる。けど、俺は時間を絞ってサーチして内予言に出てくる1人は見つけた。真の黒幕はロスチャイルドや支配者層はレプティリアンだ。ヤツらの魔の手からこの日本を救う。幕府の幕臣でも馬鹿がいっぱいる。俺や伊勢守は気が利いて頭がいい」
「そうなのか、用心に越したことはない」
城内で別れた2人。この時が最後だった。それが後悔や今でも悔いがあった。何のために下総館山藩はお世辞にも治安がイイとは言えない田舎出身で剣術を学ぶために江戸に遊学した身。織野坂友禅は下総館山藩出身。同郷で剣客流浪人で江戸に道場を開いた加藤下總守雲刻斎純一から剣術を学んでいた。
伊勢守阿部正弘が暗殺されたのだ。斬ったのは攘夷運動の志士。
友禅と別れてのこと。
「馬鹿野郎、先輩!?俺、残してどうするんすか?」
涙が零れる。悔しいと感じた。友禅は刀を抜いた。
(薄子力也が遺した名刀桑名江の真打。人を斬らず異能を斬る。力也、お前の力を借りるぞ。こんな気持ちになるのは初めてだ。支配者の異能力者を全員斬る。異能を与えた者。伊勢守の傷口から見たら斬ったのは長州藩だな・・・)
一呼吸を置いてだ。友禅が阿部正弘を斬ってその時間が巻き戻されるかのように再び江戸城内であった。
「俺の能力の対象範囲内であるならばやり直せるそれが時間を覚醒させた能力の見どころ。だが、ついに動き出したのは支配者たちだ。この日本を本気で取りに行くつもりだ」
友禅は外に出る阿部正弘を呼び止めて樹愛羅の柄を見せた。
「友禅、城内で斬るのは切腹か斬首だぞ」
「そのつもりはねぇっすよ、先輩?」
「なら、刀を終え。話ってなんだ?」
「伊勢守、上様の耳にもほかの幕臣にも文言無用話さぬよう。伊勢守、一歩も外を出るな。城内外に出るな理由は死ぬから。最近、安政の大獄はやりすぎた。幕府に恨む気持ちがあるように江戸の外は斬り合いのショーだ。エンタメだ。そしてこれが重要だ。
「友禅、分かった」
当時25歳の若者であった織野坂友禅は幕臣になったばかりで幕府側のルールも未熟であった。
文政3年(1820)高野山
織野坂友禅は高野山の天寿院チャイカに呼ばれていた。
「お前は25歳で通せ」
「実年齢なんて誰もわかってねぇだろ、仰うせのままに。アンタが俺の上司だからな。従うのは当然さ」
「40年前に時間をさかのぼるけどそれについては言うまでもないな?」
「チャイカ、八咫烏は?
「神武天皇の
「軌跡の始まり《ワンダー・スターター》まぁ、八咫烏は代々裏天皇の利権を擁してだがな。友禅?お前の祖父の代から既に計画は成されている」
「マジ?」
友禅は刀を手にしてゆっくり立ち上がると高野山からの見放しがイイ景色だ。天寿院チャイカは先の大戦で負傷して現在は天寿院の家督を継いでいるが、先の大戦で3名はこの日本を乗っ取る寸前だったところにだ友禅に紹介されたこの青年こそ磯城譲である。
「先の大戦で4人と戦い、俺が命を拾ったのはこの磯城君だ。磯城君?君が知ってる情報を八咫烏に教えてくれないか?その取引の対価として望みを叶えさせてやろう」
「い、いきなり、いきなりステーキな説明だな。俺にわかるよう言ってくださいよ」
「磯城君は黙示録の4騎士のウチ
友禅は天寿院チャイカの意見に納得はできた。だが、肝心なのは磯城譲本人だ。
磯城譲の出身は不明だが、幕府に対しての反対を攘夷派の危険人物だけは知っていた。
「攘夷派でヤバい4人は?有意味だと思わないか?僕は年を取らない。死ねない身体だ。一番は長州薩摩肥後土佐藩だろうな。肥後藩出身で長州の護衛を任されてる人斬りはがね《磐音姫上抜刀斎》は幕府要職の佐久間象山を斬る。最も人斬りというのは14〜18歳の未成年の少女を犯して児童ポルノや小児強制猥褻にあたる。肥後藩の人斬りはがねは幕府としても諸藩の攘夷派や尊王の志士にも嫌われてる。友禅?人斬り4人の首を差し出す代わりに俺の1000年を解放してくれないか?」
磯城譲の目を見る。ウソはついていない。真剣な眼差しで八咫烏としても徳川慶喜に情報を与える機会が来るなら最大の切り札になれる。現状の幕府の機能は崩壊しかねない。八咫烏のサポートとしてできることは幕府を支える。磯城譲にもらった情報を八咫烏に提出する。
磯城譲の契約を友禅は保証人となる。天寿院チャイカの能力は契約の
「幕末4大人斬りの詳細は?」
「人斬りはがね、
「あぁ、全く八咫烏の仕事は裏でも表でも世間ではヨゴレ仕事と言われてるのを友禅?引き受けた」
天寿院チャイカは烏帽子を被りながら黒の狩衣を着ながら朝葱の羽織を着て煙管を吸いながら、面を上げる。
天寿院チャイカの娘であり、第260代目宗家の家督を継いだ天寿院リオンは長い金髪に流星のヘアゴムで片方の髪を結び目は透き通る蒼の空を映す青眼をして異能者を束ねる宗家をしている。
「友禅?全身全霊で責を果たせ。イイな?お前さんが元の時代に戻った直後なら、大老井伊直弼が桜田門で暗殺されるのを阻止せよ」
「それなら、俺も連れて行ってくれないか?俺も力になれるかもしれない」
「桜田門の首謀者は水戸藩士と薩摩藩士だ。荒井?荒井のりちむ?水戸藩士荒井と前の藩主徳川斉昭公の遺志が大きい。友禅?私は裏天皇の守護と本来の日本人を護る役目でいる。良いな?」
「あい、あいよ、請け負ったが。俺が責任をもって務めを果たすのみだ」
「この世界を牛耳る支配者はレプティリアン八雲べには葉加瀬ハヤトともに行動している。元はアーティスト活動するゲーム実況者のタラチオだったが天の唯一神であるヤハウェの仔。葉加瀬ハヤトも神武と同系統の
「了解ですよ、荒いなぁ・・・・」
友禅が刀を構える。我流で覚えた剣術の抜刀術。友禅は前かがみになって刀を逆さに切り上げて坂袈裟斬りに左足で踏み込み、素早く抜刀状態で納刀する。
「真渦津・時雨ノ水面斬り」
織野坂友禅が異能を使う。これが友禅の抜刀術。磯城譲も40年後の世界に行く。高野山の天寿院家の屋敷から時空を切り裂いた衝撃波の2波目の裂け目からもとに還ると江戸城の騒ぎはとどめを知らない。
「今、何年?」
「安政7年(1860)だ。それがどうした?」
「井伊大老が危ない」
江戸城の外観は雪景色で降り積もる大雪の中だ。井伊直弼の暗殺のことか。半蔵門と桜田門の外や周囲に友禅は感覚を集中させる。
(おい、和泉守はいるか?東江、東江殿!?和泉守返事は?こんな時に限ってかよ。井伊の命の鼓動は聞こえる。まだ井伊の命の脈動は聞こえる)
カチッと抜刀して磯城譲は手袋を外す。かつて異能者の中でもヨハネの黙示録は危険視されるほどで磯城譲は呪いで死を授かり、生物の命が終わらす刻となって10000年間も彷徨いながらも孤独を味わった。
「井伊の音がする」
「どこだ?」
「桜田門だ・・・・やれやれ」
大雪がゆっくり崩れだす。磯城譲が地面に触れると積もりきってた雪が一瞬で消えた。
磯城譲はかつての纏いから発する死の瘴気。すでに30名ほどの水戸藩士と薩摩藩士が囲いをして尊王攘夷運動起こす攘夷の志士たちが刀を構えて、銃を構える。
「友禅?
「気づかれてしまうタカ、死の能力は予言の4騎士の内で言うなら低ランクだが危険すぎる。わーったよ」
友禅はその納刀状態から抜刀すると斬った磯城譲の能力が時間差を生じて元に戻ってくる。
「井伊直弼の命を守る」
「初仕事ってやつかいな?」
「バーロー、チャイカの面下げて言うか?俺は八咫烏の一員だ。代々この国を守護する天皇の盾ともいうべきか裏天皇の刃だよ」
友禅は時間を斬った。
「真渦津布都・逆颪龍天素戔嗚尊」
姿勢を前かがみにして抜刀状態で素早く膝を地面につけて地面の時間が急速に逆再生していく。友禅の刀が桜田門の半径6㎞の時間の流れを斬った。
「動けるのは俺たちだけか?」
「マァ、なぁっ!?」
持ち堪えられるだけの精神力と体力はある。なんせ桜田門の本来の時間を斬り、井伊直弼暗殺を阻止する。
誤算が生じた。輿に乗って井伊直弼が不審がるのを東江上野介恵が安心させる。
「彦根守殿?ご心配をおかけして申し訳ごぜぇません」
「東江と申したか?出身は?」
「拙者は奥州出羽藩の者。名は東江恵。無明流の一刀流の使いです。」
「どうなってるんだ?」
「そうか」
井伊直弼が輿から降りて降り積もる雪の中東江恵が傍に立つ。
(奥州出羽藩の八咫烏の一員というのはかつてない危機だ。スガジロウの拙者の一刀流に
東江恵は額に十字傷がある185㎝の長髪の30代男性。井伊直弼の前に立って刀を構える。
荒井のりちむが息を整える。時間的に5分切ったあたりだ。友禅が水戸藩士と薩摩藩士を抜刀術で薙ぎ倒していった。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」
30名ぐらいの藩士を吹き飛ばしながら友禅の高速で神速の域を超える抜刀術で攘夷派の志士を気を落とさせた。
荒井のりちむが煙管を咥えながら銃を構える。
「抜刀斎!?邪魔をするなぁ」
「久岐真布都津・絶凪」
東江恵の剣術の刃が殺人剣ではなく活人剣銃だけを斬り、荒井を捕縛した。
友禅や東江の様に八咫烏の一員としてこの国を守護する宗家である天寿院の歴史は20万年である。
(八咫烏は3層超特殊大型の潜伏守護の後南朝の血筋が流れている。八咫烏第1層は主に伊勢神宮・熱田神宮・鹿島神宮・平安神宮・神宮の系列の主神を祭る神職の裏の業務こそ結界を封じることと民を守護する護る者第2層は警視庁・警察・検察庁・防衛庁・大手企業の富裕層・企業・政府などの国営・民営のメディアなどの操る者3層これこそ長年不明であったが高野山天寿院家がこれにあたる。一般的に月を見ると変化は起こらないがまれに月を見ると覚醒が起こり選ばれし者月詠命。ツクヨミノミコトが月からこの地球に降り立ち人々に叡智と知恵を授けた。20万年という前の日本で何が起こったのか?選別の対象が始まってる。生きて残る者は月に。そうではない者は月に送るエネルギー資源として死後もその御霊はフリーエネルギーとなる。つまり、八咫烏は日本原初の秘密結社という名の抑止力であり、維新によって日本はイルミナティ・フリーメイソンのロックフェラー財閥とロスチャイルド財閥も主にユダヤ系と中国・韓国などの朝鮮系により日本は乗っ取られて傀儡となった。神武の血筋配信で途絶えて偽の天皇家を軸に明治が誕生した。)
今、目の前にいる友禅と東江はその八咫烏の一員で
「お、お前たちは!?」
「井伊殿、まずは幕府全体がこの国の守護に務めることが先ですんで」
「私は上様にお目通りする!?東江と申したな?私を城内に頼む」
「えぇ、畏まりました」
「友禅、お前は攘夷志士を頼んだぞ」
「面かる仕事はめんどいねぇ!?」
織野坂友禅は桑名江樹愛羅を構える。神姫に宿るのは本来を束ねる国の守護。斬った
刀を振る攘夷志士約30名。銃士約5名。織野坂友禅は深呼吸する。
かつて江戸の上京して三田の道場で加藤下総守雲刻斎純一から天心雲刻抜刀術の免許皆伝で相手を斬らずに正確には斬る人間だが大事なのは斬るのは御霊殺人剣術である一方活人剣なのがこの流派の特徴。
「来いよ、攘夷志士水戸一派ァ!?」
弧を描く状態で前屈みに地面すれすれに屈んで一瞬で抜刀する。
「天心真渦布都津・弩照麻都莉2025ッ”!?」
攘夷志士を一瞬で解き伏せて首謀者である荒井のりちむを捕縛した。
「私も水戸一派では無力じゃ。私は雇われたのだ。」
「話は城内で聞く。で、俺の
「さて、私は一介の浪士に過ぎぬ。斉昭公がご逝去なされてご嫡男の慶喜公が徳川最後の将軍にご就任されてね。私は水戸ではそこそこの絵師だよ」
「絵師?」
「宝暦10年(1760)~弘化2年(1845)私の師は葛飾北斎先生とその後子女葛飾応為先生じゃ。その絵師である私が今回の首謀者に任じられたのは薩摩だ」
「薩摩か?余計なことを」
水戸藩士である荒井のりちむは長髪に黒髭姿で身長175㎝の中肉中背の本業は絵師。元々水戸藩の武家の子であったが武士にはならずに北斎の下で絵を学び、北斎・応為亡き後は水戸に帰郷してアトリエを開いてそこで20年弱引き籠っていたが、薩摩の人物からの依頼が届いた。
―――――同日・英国―――――――
KGUではもう1人の主人公がいる。
現在のイギリス《ブリタニア島》の某所。
荒れ果ててて崩れた聖堂。西暦499年~600年のブリタニア半島が七王国時代になる前救国の王としてのモデルが立ち上がった。名前はアルトリウス将軍。のちの中世騎士道物語の祖となるアーサー・ペンドラゴンのモデルとなった人物。
現在のイギリスは支配者の
グラストンベリー大聖堂の崩れたステンドグラスに荒廃して夜風が肌にあたる。
迎えに来たのはウィリアム・マーシャルの子孫でスコットランドを独立に導いたロバート・ブラウンのご嫡男で旧英国王室の保守派であるベルモンド・ド・エクスヴィディリアム卿その人である。
「
「私を呼んだのはお前か?」
「えぇ、でも・・・その前に会わせなきゃいけないお方が車でお待ちです」
「イギリスに着いたのは3時間前だぞ?長崎商人館、出島でゆっくり配信させろ。急に母親から電話が来てイギリスに戻って来いってなんじゃい?と思ったがな」
「だから、その私がお母様の使者としてここに来たのですよ。星川サラ様」
「うげっ!?」
「真名サラ・アルトリウス・リチャード・ペンドラゴン卿。イギリスではアナタこその王としての復活をお待ちかねです。アルトリウスの子孫にして英国イングランド王で獅子心王リチャードⅠ世の正当なる世継ぎの子孫であるその王家の血筋と世界を支配するこのイギリスを喰らうロスチャイルド家やヨハネの黙示録4騎士の予言で支配の
「頭がイカレてるのか?私は星川サラだ。イギリスに戻るのは年に2回。あとは日本でゆっくり配信して自由に束縛もない生活がしたいだけさ」
「その自由が脅かされてるのですよ。決めてください、かの有名な2人の王の子孫としてアナタには使命があります」
「OK、OK、OKって返事するよ」
KGU創立の裏では描かれるのは後の伊勢で神宮皇學館大學が設立する前その13年前に大学設置1例目にあたる明治2年(1869)國學院大學が設立されるその創設者の星川サラこと聖剣獅子王妃サラ・アルトリウス・リチャード・ペンドラゴンの誕生である。
165㎝長い金髪に赤毛が混ざり蒼穹を穿つ青い目。異能力は聖剣。
こうしてグラストンベリー大聖堂前に止めてあるリムジンに乗車すると、白の法衣を着た若い青年が杖を叩いた。
前世でもわかる。この法衣を着た魔術師の正体が。
「魔術師マーリンか?」
「そうだとも、アルトリウスの子孫か?よく見たら顔立ちが似てるね」
「人の自由を侵しといてよく言えた口してるな。」
「単刀直入に言う。今から向かうのはモーガン・ル・フェの居城だ。一般の人間では分からないが代々旧英国王室の王家の血筋ならその門は視える。君は視えるはずとも」
違う。ここの車内に乗っているマーリンと呼ばれる青年はアーサー王伝説に登場する謳われるマーリンのモデルとして胡散臭い宮廷魔術師が座っている。
「
「それとこれと、関係あるの?」
「あるんだよね。君の
「うおww、マジで言ってるのか?頭がどうかしちゃいそうだぜ、こりゃぁ」
「そう、これが事実だ。星川サラ?そして君には最後の決戦地となる日本に向っていただきたい」
「日本に戻るの?」
「あぁ、だが・・・ここでイギリスでの一件を終えてだ。分かるか?これから君は歴史の表舞台と立って20万年も騙され続けてきたプリテンダー、悪魔崇拝者のロスチャイルドが築いた時代の終わりが君が討つんだ!?」
「ガ”チ”イ”ク”ッ・・・・」
ゆっくり車内のリムジンがアヴァロンに走行中にこのことを聞かされた。運転手であるベルモンド・ド・エクスヴィリアム卿が運転している。
「ロスチャイルド家にも現英国王室にも私が手招きしている密偵もいる。円卓の騎士での第2席で最後まで生き残ったギャラハッド卿の旧知の間柄であるパーシヴァル卿の子孫でロンドンカレッジで教授をしているオリバー・シャーロック・ド・ウィリアム・エバンス伯爵。彼の血筋はパーシヴァル卿のご子息ローエングリンの代からオリバー・エバンスは信頼できる。ロスチャイルドに信用され、英国王室にも信頼されてる。もちろん、女王陛下にね」
「私は?20年間もイギリスの実情知らねぇけどなぁ!?」
「君のお母様に頼まれていたんだ。君が20歳を迎えるまでは絶対にロスチャイルドや英国王室の魔の手から護れってね!?」
「千里眼私には視えるんだよ。君ともう1人の男が世界に。この真実を照らす。光輝く
「そんなファンタジーでもないか。都市伝説や陰謀論を大の大人に聞かされるなんてな。分かりましたよ。この
同日において英国では動きがあった。日本に戻すと織野坂友禅は荒井を城内に引き渡すのを見届けて降り積もる大雪に刀を納刀した。
織野坂友禅の一仕事を終えて、東江も来る。
「く、くる」
「来るって何が?」
「いやはや、八咫烏の友禅?私が来た!?覚えてるのか?」
「よう、八雲べに。全く、こんな雪の中で何を企んでるのか?」
「挨拶ぐらいはいいだろ」
「今から世界という概念が覆られる。日本人は支配の対象となる!?この私がな!?」
(東江、俺が時間を稼ぐからお前はこのことを天寿院家に報告しろ。もう間に合いそうでは言い訳もできねぇさ。日本で天孫降臨に八百万の神話で実際に出雲族と天孫族との間で国を交換したって前にしたろ?出雲族は大陸出身のユダヤ系民族で先祖はシュメール・インド・中国で秦国の末裔。秦の徐福から来た渡来系民族の集団が出雲族だ。大国主命・素戔嗚尊のモデルも徐福とした中国の李氏の一族。李王家の傀儡に天孫族である高天原に住む天孫族は縄文人で奈良の高市郡の高市皇子の末裔。我らは高市郡の天孫の降臨。邇邇芸命の一族だけどなぁ!?時間稼ぎなんて出木杉君だよなぁ!?)
友禅は二天一心流の抜刀術に切り替えた。かつて江戸の抜刀斎と呼ばれた加藤純一の意志を刀に寄せる。
「アンタが来るってことは?他にもいるんだろ?」
「さすが察しがイイ目をしてるな。友禅」
「ッ゙!ってことは友齋の息子かい?」
「そうだな。八咫烏随一の剣術と槍術に秀でていた武芸の嫡男じゃ」
八雲べに以外に若い白髪の男性と黒と薄い小麦色の長髪を靡かせた女性が友禅の目を見る。
雪の中から黒コートを羽織り、朝葱色の羽織を着て刀を構える磯城譲。
「4騎士に、4騎士ッ゙!まぁ、言えた義理はないがね」
「磯城?」
磯城譲は
「友禅は天寿院に報告しろ」
「べに?それに3騎士が何ようだ?」
「警告だよ。この国が乗っ取られる転覆計画さ」
「だろうなぁ、俺は友禅側に就く。済まない」
安政7年(1860)4月某日
KGUのREVIVALその鼓動が動き出す。
神宮皇學館大學設立の裏に隠されたこの国の真の歴史が目覚める。
磯城譲は、べにと別れて友禅は刀を納刀して一旦は高野山にゲートを斬り、天寿院宗家の下緊急の会議が始まる。
THEKGUREVIVAL-神宮皇學館大學異聞録- JULIUS @LordShurain
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