なんとなんと、飯テロ作品かと思ったら……

 まんまと、してやられました。

 これ、夜に読んじゃって大丈夫かな……。飯テロなんじゃない? おなか空かない? という不安を抱えつつ、どうしても気になって読み始めました。

 そして、「ゴンスイ」の刺身が出てくる描写。(ああ、やっぱりやられた!)
 醤油じゃなく、岩塩をつけて食べる話。(何それ! おいしそう!)
 登場する文章。「旨ああああああい!」。(うん! 明日お刺身買ってこよう!)

 と言う感じで、見事に飯テロを食らった本作。

 ですが、読み進めていくと……。

 もう、いろんな意味でやられてしまいました。なるほど、だからこの魚の刺身だったのか。ジャンルとか全然見ないで、普通にグルメ小説だと思って読んでいました。

 旅行とか料理屋さんの雰囲気描写も最高。そして料理を食べる時の飯テロ感いっぱいの描写も最高。
 更にオチもひねりがあり、「なるほど!」という感動。

 二重三重に楽しめる作品です。是非とも、ご一読ください。

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